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書籍

2017.02.28
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カテゴリ:書籍
経営チーム革命

経営チーム革命

 グループリーダーでも部長でもひとりで課題を抱えて苦しんでいる状態がけっこうありますが、他人と相談すればすぐ解決できるというものが多いものです。特に技術者に関しては、そのあたりに無器用な人が多い‥‥(170ページより)
著者・編者長野恭彦=著
出版情報日本経済新聞出版社
出版年月2011年10月発行

著者は、スコラ・コンサルトのプロセス・デザイナーで、経営者、役員、部長からなるチームをつくり、事業コンセプトの創出と実行による変革のプロセスコンサルテーションを実施している長野恭彦さん。本書は、「既存市場における成長の限界が見えている企業、競争力を失った事業の革新を課題に持つ企業、『効率追求』から『価値創造』の経営パラダイムへと転換が求められている企業、あるいは事業部門」(88 ページ)を対象に、トップと部長層から成る「戦略的経営チーム」による問題解決方法を提案する。

長野さんは、右肩上がりの安定した経営環境の時代は終わりを告げ、経営と現場の橋渡しとなるべき部長が機能不全に陥っていると指摘する。私も部長職にあるので、経営と現場にの間に矛盾があることは承知している。
長野さんはこれらの矛盾を、「理屈と現実」「全体と部分」「管理と自由」という分かりやすいキーワードで整理し、「部長どうしがお互いに連携することができずに、それぞれが『ひとりで頑張る』ことが当たり前になっている状況が問題の本質」(73 ページ)と指摘する。

また、多くの部長と接してきた経験から、マネジメントができていないという部長が多いということを挙げる。そして、「実務とマネジメントでは求められる能力が異なります」(119 ページ)と指摘した上で、マネジメントに関する習慣を身につける環境を提案する。

第4章は、設計プロセスを改善して半期で 8.5 億円の削減を達成したメーカー事例を紹介する。部署横断の CFT(Cross Functional Team)を立ち上げ、徹底的な情報共有を行うことで、迅速に問題解決できる体制を構築した。
長野さんは「グループリーダーでも部長でもひとりで課題を抱えて苦しんでいる状態がけっこうありますが、他人と相談すればすぐ解決できるというものが多いものです。特に技術者に関しては、そのあたりに無器用な人が多いので、せっかくいいコンテンツを持っていても、宝の持ち腐れになりがち」(170 ページ)と指摘する。
第5章は、市場が成熟して本業が先細る自動車整備会社の事例である。社長を交えたワークショップを行い、自分たちの未来を語り合うことで、あらたしい「事業の軸」が形になっていく。新しい事業の軸を現場に展開したときの現場の抵抗と、そのフォローも紹介している。
第6章は、チームで「事業の軸」を定めるワークショップを行った天竜精機の事例だ。ワークショップが煮詰まったとき、顧客視点に立ち返った。長野さんは、「メーカー側からの固定的な視点で見ているだけでは、性能と価格の追求に入りこむばかりです。それが、お客様側からの視点に立ってみると、まったく別の見え方ができたのです。新しい製品コンセプトが生まれた瞬間」(225 ページ)と記す。
巻末には、「人間関係の身体能力を高める『部長』のタテヨコ連携 49 のコツ」が示されている。

肝心なのは、本書に記されていることを、1 つでも多く実行してみることだろう。
さて、明日からの仕事で、どれから実行してみようか――。







最終更新日  2017.02.28 19:47:46
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2017.02.26
カテゴリ:書籍
医師の心を開く「対話力」

医師の心を開く「対話力」

 自分の売ろうとしている商品が、最終的には患者さんのためになると心得て、活動を行っていただきたいと思います。(130ページ)
著者・編者佐藤望=著
出版情報幻冬舎メディアコンサルティング
出版年月2013年7月発行

著者は、持田製薬やフィリップスで医療機器の営業を経験し、「医療業界に新しい風を」をモットーに株式会社メデイカ・ラインの代表取締役として、医療機器の販売、病医院の開業・開設および医業経営コンサルティング業務などを中心に事業を展開している佐藤望さん。

かつて、医薬品メーカーのプロパーは価格決定権を持ち、潤沢な営業経費を使って設定営業を行っていた。現在は様々な規制や研修医制度の変化で、こうした営業はできなくなっているが、それでも佐藤さんは医療営業の原点は当時の営業スタイルにあると言う。「医療業界の営業マンがすべきことは、医師たちが入手することが難しい、これらの大切な情報をカバーし、手の届きにくい分野のお手伝いをすること」(37 ページ)と述べる。
最後に、4 人の医師が求める医療業界の営業マンの姿が紹介されている。

本書を通じて感じたのは、医療業界の営業マンは数字を上げるのが目的ではなく、医療者の一員として患者をサポートしていくということである。そのために医師の話に耳を傾けることが、結果的に対話力となって身につくのである。







最終更新日  2017.02.26 13:07:22
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2017.02.25
カテゴリ:書籍
ゴーン道場

ゴーン道場

 私の考えではリーダーを際立たせる資質は3つあると思います。モチベーションを喚起すること、信頼を得ること、成果を示すことの3点です。(117ページ)
著者・編者カルロス・ゴーン=著
出版情報朝日新聞出版
出版年月2008年11月発行

著者は、日産を V 字回復に導いたカルロス・ゴーンさん。インタビュアーにゴーンさんが答える形で、職場における部下・上司・新人・女性社員の育て方から、営業や研究者のマネジメント、リーダーの育て方や、子育て、家族にまで話が及ぶ。

冒頭、リーダーに求められる最も重要な能力は「共感能力」(18 ページ)だと指摘。「直接対面が苦手なためにメールを多用しているなら、マネジメントには向かないでしょう。マネジメントは人との対話ですから」(73 ページ)ともいう。自分のこととして注意したい。
さらに、「一般に女性の方が共感能力は高いので、マネジメントに向いていると気づいてほしいですね」(104 ページ)とも、ゴーンさんは女性に優しい。
中間管理職については、「単に上からのメッセージを下に伝えることではありません」「間に立つことでそのメッセージを豊かにする。それが、彼らが生み出す付加価値です」(76 ページ)と指摘する。なるほど。

研究開発に対しては、「革新的で創造的なものづくりができる環境をつくるには、第一に目的を共有することが大事です。全員が理解できて、意欲を持てる目的がなければなりません」(78 ページ)という。
また、家では仕事の話をしないというゴーンさんは、「家族が議論するなかで、子どもは理性を働かせ、自分の立場やスタンスもわかってくる。テーマは何でもいいんです。議論するというプロセスが大事で、これが将来、子どものためになるんです」(169 ページ)という。
たいへん論理的な見解だが、パリ国立高等鉱業学校という工学系職業専門学校を卒業しているという経歴ならでは。現場に立脚した明快な哲学には、はっとさせられた。







最終更新日  2017.02.25 20:07:56
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2017.02.22
カテゴリ:書籍
数学的思考法

数学的思考法

 目先の「効果」ばかりを重視する「条件反射丸暗記」の計算で数学力が上がるなどという幻想を、まずは捨てていただかなければならない。(8ページより)
著者・編者芳沢光雄=著
出版情報講談社
出版年月2005年4月発行

著者は数学者の芳沢光雄さん。1999 年(平成 11 年)、『分数ができない大学生』に執筆参加した。
全体にわたり、難しい数式などは一切無く、数学の答案採点などの事実に基づいて論理的に首尾一貫した主張が展開される。日々、勉強や仕事、家事に追われる皆さん、少し立ち止まって「数学的に考える」ことをしてみようではないか。

冒頭、数学で学ぶ考え方のなかには、経済やビジネスだけでなく、社会問題であれ政治的問題であれ、身のまわりのさまざまな問題を考えるときにヒントになるものがたくさんあると説き、「目先の『効果』ばかりを重視する『条件反射丸暗記』の計算で数学力が上がるなどという幻想を、まずは捨てていただかなければならない」(8 ページ)と指摘する。
たとえば数学力が高いとされるインドの教育を取り上げ、「本当に注目すべきことは、日本と比べて内容面でのレベルが高いことではない。『証明力』を鍛えるという姿勢が、初等学校から大学入試まで一貫しているということである」(28 ページ)と指摘する。

芳沢さんは、「日本は『結論だけ症候群』に陥っているように見える。話す側もそうだが、聞く側も『結論だけ』しか求めていない人が大半なのではないだろうか」(47 ページ)と批判する。何が事が起きてから説明する「結果論的思考」ではなく、苦労が多くても、計画を立てたり、戦略を練ったりする「戦略的思考」をすべきだと説く。
勉強や仕事の計画を立てるのは苦痛でも、旅行や好きなことを計画することを週刊にしてはどうだろうか。

第3章では、数学的思考のヒントとして、要因の個数、置換、同型、類別、場合分け、相関図などを、実生活で使う場面を紹介しながら解説している。
芳沢さんは、数字にはアナログ型とデジタル型の 2種類があり、扱い方が違うと指摘する。前者は計測値のように、時間などによって連続的に変化する数字。後者は ID番号などの離散的な数字を意味する。これには、目からうろこが落ちた気がした。プログラミングでは無意識に区別していたが、あらためて型宣言が大切なことを認識した。

第4章では、論理的な説明について解説する。
テレビに出演する批評家たちの説明が、なぜ説得力を持たなくなったかは、本章を読めば一目瞭然となる。
芳沢さんは、「日本で時間の軸をあまり重視しない原因のひとつに、歴史教育があるかもしれない」(189 ページ)としたうえで、「日本の教科書は主として『何年に何が起こったのか』という事実の羅列であって、『だからその出来事が起こって、ぞれが新たな展開の萌芽となる』という流れるような記述があまり見られない」と説く。これまでも歴史年号暗記の問題は指摘されてきたが、ここまで論理的かつ明快に指摘した文章は見たことがない。
また、「いろいろな説明文を書いていくうえで最も重要な能力は、「誤りや足りない点を見つけて修正する力」である。その能力が十分に備わっていれば、デタラメな文を最初に書いたとしても、最後にはきちんとしたものになるのだ」(186 ページ)とも書いている。

これほど分かりやすい文章にまとめるには、芳沢さんにおいては、相当な時間を費やされたこととお察しする。世の中、目先の結果を求める流れが優位となっているが、せめて自分が自由になる時間を使って、「数学的に考える」時間をもっていきたいものである。また、世の中の先生や職場の上司にお願いしたい。生徒や部下に、「数学的に考える」時間を与えてあげてほしい。







最終更新日  2017.02.22 19:26:07
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2017.02.18
カテゴリ:書籍
スカラムーシュ・ムーン

スカラムーシュ・ムーン

 野坂教授「背負うことができない人のところには重荷はこないものなのです」(132ページ)
著者・編者海堂尊=著
出版情報新潮社
出版年月2015年7月発行

チーム・バチスタの栄光』から 10 年。医師で重粒子医科学センター・ Ai 情報研究推進室室長の海堂尊氏が描く「桜宮サーガ」が終わる。
これまでのシリーズを読んできた人はニヤリとするだろうし、本書が初見の人は、微に入り細を穿った舞台設定に舌を巻くことだろう。設定や登場人物が、現実世界のカリカチュアであることは言うまでもない。
冒頭、裁判人が老医師に対し、「この者を獄へ繋げ。病気で苦しむ民草を見過ごすとは何事だ。旅人が死んだのはお前のせいだ」と裁きを下す。これに対し老医師は、「それは確かに私の罪です。でも無料で薬を分けたりしたら、病院は潰れてしまいます」と答える――「桜宮サーガ」の根幹を流れているのは、医療と司法の対立構造である。医療界のスカラムーシュ(大ぼら吹き)彦根新吾医師が本書の主人公だが、これは海堂尊先生ご本人なのではないだろうか――。

加賀にある養鶏会社ナナミエッグを、彦根新吾が訪問する。インフルエンザ・ワクチンの培地として、ナナミエッグに大量の有精卵を製造してほしいというのだ。応対したのは、ナナミエッグの社長の娘であり、加賀大学大学院に通う名波まどか――。
会社を精算することを考えていた社長は、娘に新事業の立ち上げを託した。かくして、大学院の研究課題として、幼なじみのの真砂拓也、獣医学部の鳩村誠一の 3 人が、この事業立ち上げに着手する。
インフルエンザワクチンの培地として自社の卵を供給することをこばむ父を見て一時は諦めたまどかに対し、ワクチンセンターの宇賀神総長は「ヒトを助けるためにはニワトリを犠牲にしなくてはならないとともあるのや」と真実を告げ、ついに事業がスタートする。

ナニワ・モンスター』のキャメル騒動はまだ終わっていなかった。
ワクチンセンターの宇賀神義治所長とまどかの父との因縁とは。暗躍する浪速市の村雨知事と、カマイタチこと浪速地検特捜部副部長・鎌形雅史――彦根は、これら一癖も二癖もある連中と対峙しながら、極北市民病院の院長を務める世良雅志を訪れ、モンテカルロのエトワール・天城雪彦の遺産への鍵を受け取る。モンテカルロからジュネーヴ、ベネチアへ飛ぶ。

帰国した彦根を待っていたのは、警察庁情報統括室室長の原田雨竜だった。すべてのシナリオが無に帰そうとしたその時、彦根たちを救ったのは、『イノセント・ゲリラの祝祭』でデモに巻き込まれたひとりの元医師だった。

空港で雨竜の渡米を見送った彦根は、桧山シオンと 2 人たたずむ――「気がつくと、二人のシルエットは消えていた。そう、すべては夢まぼろしのように」(409 ページ)。海堂尊先生の旅は、まだ続きそうだ。







最終更新日  2017.02.18 12:16:28
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2017.01.31
カテゴリ:書籍
ムーンショット!

ムーンショット!

 ムーンショットとは、シリコンバレーの用語で、「それに続くすべてをリセットしてしまう、ごく少数の大きなイノベーション」のことをいう。(6ページ)
著者・編者ジョン・スカリー=著
出版情報パブラボ
出版年月2016年2月発行

著者は、ペプシコーラの事業担当社長からアップルの社長に転身した実業家のジョン・スカリーさん。1995 年(平成 7 年)、弟らとともに投資コンサルタントのスカリー・ブラザーズを興し、現在も起業家、メンターとして精力的に活動している。
タイトルとなっている「ムーンショット」とは、シリコンバレーの用語で、「それに続くすべてをリセットしてしまう、ごく少数の大きなイノベーション」(6 ページ)のことを言うそうだ。

スカリーさんは本書で、10 億ドル規模のビジネスのコンセプトを作るためにムーンショットが必要だと説く。そして、「ムーンショットは『高い志』、すなわち世界をより良い場所にしたいという思いから始まる。それは売上高や利益で測れる目標ではない。もっと高い次元にある」(73 ページ)という。
さらに「10 億ドル規模のビジネスのコンセプトづくりでもっとも重視しなければならないのは、抜きんでた顧客の経験価値をつくりだすということだ」(174 ページ)と畳みかける。なぜ顧客視点を重視するかというと、スカリーさんがターゲットに据えているのは、2020 年(平成 32 年)には 20 億人以上になると言われている新興国のミドルクラスだからだ。

また、自らがアップルを追われたことを振り返り、「起業家を目指すのであれば、どこかの時点で、必ず大きな失敗をすると肝に銘じておこう。どれだけ才能があっても関係ない。絶対に大きな失敗を経験する」(272 ページ)と言う。

また、現在自身がメンターを務めていることに触れ、経営者がリスクを複眼的に見るためにメンターが重要な役割を果たすことを述べる。ただし、「メンターは、決断するプロセスに入りこんではいけない」(278 ページ)と釘を刺す。いささか自家薬籠的な論理ではあるが。

最後に、「適応型イノベーターが知っておきたい 6項目」「革新的なビジネスをつくりあげる 10 原則」を列挙して締めくくる。

いささか自家薬籠的な論理が鼻につくが、納得できる部分もあり、兎にも角にもアメリカ人の前向きな姿勢には頭が下がる。私も残りのサラリーマン人生を、こういう気持ちで過ごしたいと感じた次第。







最終更新日  2017.01.31 19:48:06
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2017.01.12
カテゴリ:書籍
皇太子誕生

皇太子誕生

 たとえ病院はボロであっても、中身は日本一といわれる病院にしたい。(138ページより)
著者・編者奥野修司=著
出版情報文藝春秋
出版年月2001年11月発行

著者はフリー・ジャナリストの奥野修司さん。『ねじれた絆 赤ちゃん取り逃え事件の 17 年』『隠蔽 父と母の〈いじめ〉情報公開戦記』など、出産に関するルポルタージュを上梓している。本書は、皇太子殿下(今上陛下)と妃殿下(皇后陛下)の結婚から、浩宮(皇太子殿下)、礼宮(秋篠宮殿下)、紀宮(黒田清子さん)の出産に関わる医師、助産師、事務官、そして医療機器メーカーの奮闘の記録である。浩宮誕生から 40 年を経て書かれたため、すでに他界している人物も多く、資料も散逸している。だが、当時のわが国の産科医療を知り、現在の医療水準との差異を知るメルクマールとして、たいへん参考になる。

昭和 21 年から始まったベビーブームで、わが国の人口は 15%も増えた。その影で、赤ちゃんの 1 割近くが死んだという。「赤ちゃんの死亡率が減少するのは、閉鎖型保育器と蘇生器(陰陽圧式レスピレーター)と、そして当時の産科領域で ME 機器を代表する分娩監視装置の普及に拠っていた。この 3 つがかろうじて揃ったのが昭和 35 年の浩宮誕生のときだった」(40 ページ)という。東大が胎児危険予知のために試作していた胎児の心音を記録する「胎児心音監視装置」が、浩宮の誕生の際、日本ではじめて使われることになった。
昭和 34 年 4 月 10 日の御成婚パレードから数カ月後、皇室初の病院出産を成功させるためのプロジェクトが静かに動き始めた。だが、天皇家の脈をみるのは当学の教授だとプライドを持つ東京大学、その役目は伝統的に御用掛だとする宮内庁、さらに宮内庁病院の思惑も絡み、プロジェクトチームの組成は難航を極める。
そんな中、宮内庁病院の主とも呼ばれた目崎鑛太医師が調整役を買って出る。「当時の医師たちは小児科医、産婦人科医という学閥を取り払い、持ちうるかぎりの知識と技術を集めようとした。美智子妃の出産は、いわば日本の産婦人科と小児科の総力戦でもあったのだ」(47 ページ)。

「たとえ病院はボロであっても、中身は日本一といわれる病院にしたい。それが目崎氏の願いであった」(138 ページ)という。
胎児心音監視装置が完成したのは、2 月初旬。浩宮誕生まで 2週間。ギリギリである。残念ながら、この胎児心音監視装置は行方知れずだという。
浩宮誕生の後、胎児心音グラフが描かれた記録紙と、胎児心音と出産後の産声が記録されたオープンリールテープが皇太子家に献上された。これも目崎医師の発案という。

ME 機器の開発は日進月歩だった。浩宮から 5 年半後の礼宮誕生の際は、胎児心音監視装置をはじめとする各種ME 機器は一新される。目崎医師は、限られた予算を有効に利用し、足りない分は口約束で最新機器を揃えた。

Wikipedia にも載っていない目崎医師は、浩宮、礼宮、紀宮と、美智子妃の出産すべてに立ち会い、平成 9 年 12 月、90 歳の生涯を閉じる。このように黒子に徹した医師がいるのも驚きだが、皇室の出産のために ME 機器の開発に全力を投じる医師や技術者が、今日のわが国の産科医療を築いてきたのだと、あらためて考えさせられる。







最終更新日  2017.01.12 12:01:00
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2016.10.24
カテゴリ:書籍
聖☆おにいさん 第13巻

聖☆おにいさん 第13巻

 イエス「坊主がBOSEを‥‥」
著者・編者中村 光=著
出版情報講談社
出版年月2016年10月発行

松田ハイツのコタツのうえに、発光するマリアの姿が――スターウォーズ的な状況のなか、ブッタの母マーヤーが立川にあらわれる。聖母マリアのイコンの目が可愛くなったり、マーヤー像の脇にスタンプがあらわれたり、街に奇跡が溢れかえる――。
ホテルに缶詰めになり、『黙示録』続編に取り組むヨハネ。ハンドルネーム「あ~麺」で人気ブロガーとしてオフ会に参加する十一面観音。ハイレゾのヘッドフォンで聞こえない音が聞こえるブッダは、ノイズキャンセリングヘッドフォンでとんでもないノイズを聞く羽目に。

今日も旬なネタで一杯の立川です――。







最終更新日  2016.10.24 19:20:13
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2016.10.16
カテゴリ:書籍
心が折れる職場

心が折れる職場

 心が折れる職場というものは確実にある。これが私の実感です。(3ページ)
著者・編者見波利幸=著
出版情報日本経済新聞出版社
出版年月2016年7月発行

著者は、日本のメンタルヘルス研修の草分けで、日本メンタルヘルス講師認定協会の代表理事としてメンタルヘルス講師の育成を行っている見波利幸さん。タイトルにある通り、職場の管理職に呼んでいただきたい内容だ。
私も管理職として、「新型うつ」「厚生労働省版ストレスチェック」が気になっており、とくに産休・育休を管理している立場として「産後うつ」の増加を心配しており、本書を買って読んでみた。
冒頭から、「心が折れる職場というものは確実にある。これが私の実感です」(3 ページ)という強烈なメッセージ――。

見波さんは、その経験から、メンタル不調が発生しやすいのは、業務連絡もしにくい雰囲気の職場や、何でも理詰めで考える職場が多いと指摘する。不調は、けっして労働時間の長短によって発生するものではないともいう。
また、ホワ・レン・ソウが一番重要という上司がいるが、これは、「『報告・連絡・相談』を部下に任ぜて、自分からは能動的なコミュニケーションを図る気がない」(24 ページ)と厳しい。また、成果主義についても、「社員の働きをフェアに評価できていないこと、あるいは、制度の導入の動機が、単に人件費をカットするためになってしまっている」(51 ページ)ようなことがないか、配慮すべきという。

見波さんは、「上司が発する「言葉」は、部下の心の健康を維持するうえで、たいへん重要な意味を持ちます」(77 ページ)と指摘する。自分でも感じるが、社内ポジションの高いものの言葉のもつ力は大きい。それが悪い方へ傾くとパワハラになる。
また、「メンタル不調者が続出するのは、上司の叱責それ自体ではなく、プロセスを認めてあげる『フォローアップ』が足りないということ」(83 ページ)ともいう。つまり、部下の承認欲求を満たすということか。何やら甘えた子どものようにも感じるが、じつは、現代社会は承認欲求を十分に満たせない環境にあるのかもしれない。これについては、後の方で「外で趣味やさまさまな活動の場を持っていると、たとえ仕事でうまくいかなくても、趣味の場で承認を補うことができます」(121 ページ)というアドバイスがある。
見波さんは上司に対し、情報面のサポート、情緒面のサポート、道具的なサポート、評価面のサポートを求める。その内容は具体的で、部下を管理していく上で参考になる。

見波さんは職場運営について、「仕事を進めていくうえで必要なのは適切な指導です。感情をぶつけることではありません」(188 ページ)、「絶対に口にしてはいけないのは、他人と比べる言葉です」(192 ページ)などの具体的にアドバイスする。
そして最後に、「部下を育てるマインドを持っているよ司は、将来を見ます。逆に、部下に対してダメ出しばかりをするような上司は過去ばかり見ているのです」(206 ページ)と締めくくる。

具体的で厳しいアドバイスの連続だが、本書を読んだ管理職がメンタル不調にならずに、部下を育てる未来志向の上司になってくれることを願う。







最終更新日  2016.10.16 19:58:31
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2016.05.08
カテゴリ:書籍
侵略!イカ娘(22)

侵略!イカ娘(22)

 「みんな担ぐでゲソ! 私は神でゲソ!!」
著者・編者安部真弘=著
出版情報秋田書店
出版年月2016年5月発行

「海の家れもん」を拠点に、今日も地球侵略活動を続けるイカ娘に、ついに最後の日がやってくる!?

相澤家一行がキャンプで遭難? 褒め上手の清美が苦手とすることは? 千鶴の部屋に隠された謎とは? 正義のヒーローを目指すイカ娘の敵とは? 栄子は夏休みの宿題を終わらせられるか?
全員出演の 22 巻をもって堂々の完結。9 年近い連載、本当にお疲れ様でした!







最終更新日  2016.05.08 21:48:13
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