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カテゴリ:書籍
作者は、『万能鑑定士 Q』シリーズでお馴染みの松岡圭祐さん。 井上馨の勧めでイギリスへ密航した伊藤博文らは、1864 年、ロンドンで暴漢に襲われていたホームズ兄弟を助ける。柔術で暴漢を退けた伊藤博文に、まだ 10 歳だったシャーロックは感銘を受け、日本へ行きたいと言い出す。だが、長州戦争が勃発し、伊藤らは急遽、帰国の途につくことになる。 明治維新後の 1882 年(明治 15 年)、憲法調査のために欧州を歴訪した伊藤は、マイクロフト・ホームズからシャーロックの居場所を聞き出し、ベーカー街221B へ向かった。ハドソン夫人とワトソンが出迎えるが、ホームズは伊藤に冷淡に接した。かつて伊藤が、攘夷の名の下に、イギリス公使館を焼き討ちしたことを知ったからだ。 時は過ぎ、ライヘンバッハ滝の死闘の後、モリアーティ殺害の容疑者として死んだことになっていたホームズは、チベットへの密航を試みる。そこへマイクロフトが現れ、日本行きをすすめる。大英帝国の支配が及んでいない日本で権勢を振るう伊藤博文を頼れという兄のアドバイスに、ホームズは渋々従い、日本行きの貨物船で密航する。 ホームズは、津田三蔵とモリアーティ教授を重ね、枢密院議長・伊藤博文に問いかける。「凶悪犯に対してであっても、私刑を加えるのは好ましくないというう考えか」。伊藤は「法治国家としては絶対条件だろうな」と応じたものの、幕末の行い全てについて裁きがあったわけではないと前置きし、師である吉田松陰の「過ちがないことではなく、過ちを改めることを重んじよ」という言葉を引用した。 伊藤はホームズを伴い、かつて共にロンドンへ密航した井上馨を訪ねる。2 人は、ニコライを救ったとされる車夫を訪ね、その話をホームズに伝える。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.10.20 20:00:15
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