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  新 つれづれ日記     

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2019年09月10日
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カテゴリ:タジキスタン
​​​​​​​​​​  2004~2005  の思い出



 紙芝居  桃太郎 ​​​​(秋のフェステバル)






学生が描いた桃太郎の絵


大學には秋の文化祭のような催しがありました。
毎年 英語科、ロシア語科、韓国語科、中國語科と出し物を競うようです。

日本語科は地味で目立たない存在、まだ一度も賞を貰ったことはありません。

​今年、待望の日本語教師が来たとあって、​​​
​​2年生は全員参加の「桃太郎」の紙芝居に挑戦しました。3年生は 日本語の歌の合唱をやりました。

タジクの学生は一つのプロジェクトを皆でで創り上げていくの事が 苦手なので、そうした
 経験をさせたいと思いました。 今までは、歌の上手い子、ダンスの上手い子だけが出演していたそうです。

この「桃太郎」は、授業中に、日本文化紹介を兼ねたヒヤリングの訓練として学生に
私のゆっくり読む、桃太郎の物語を、日本語でノートに書き
取らせていたものです。今回はそれを利用することにしました。


私の絵

学生にペアを組ませ、日本語の暗誦とタジク語訳の暗誦を強いました。
2か国でやることが 観衆にわかりやすいとおもったのです。
日本語暗誦は授業で前にちょっとやっていたので、わりにスムーズに覚えてくれました。
どうせ、観衆は日本語がわかりませんから、発音など、どうでもいいわけですが、
この機会を利用して、正確な発音を学生に身に着けてもらいたいと思ったのです。

はじめ、ある学生は「先生、桃太郎なんて、子供のお話しです。もっと大人っぽいのをやりましょう。」といいましたが、
これこそ、日本の代表的物語で、文化紹介には一番だし、日本語を 使う出し物だからとてもハイレベルのものだと説得しました。
    
実際、学生の日本語レベルはまだまだだし、今からなにか準備するには、時間がなかったのです。
 実際練習に入ると、けっこう大変でしたが手ごたえがあり、学生のほうが夢中になってきました。
学生はふつうの授業よりも、練習のほが面白くなってきて
「先生、桃太郎やりましょう。」と毎回もせがむので、計10回ほど練習しました。
一人一人に日本語とタジク語で全員の出番があり、かつ全体の協力で「桃太郎」を成功させる 経験はとても楽しかったようです。


  独唱は ギロバール君  クラス一のハンサムでした。
  ジャホンギル君と


「ももたろうさん ももたろうさん おこしにつけたきび団子・・」の歌も3人の学生が名乗りでたので その中で声が大きかった
ギロバール君にソロをさせることにしました。ところがそれが 音痴なのです。

何回も私が歌って聴かせましたが、とうとう最後まではずれた音程でした。 何故音程がとれないのか不思議で不思議でなりませんでした。
しかし当日の観衆は何もわかりませんから・・・

ヤヒヨ君でーす。この3人とは今も facebookで友達です。


唱は「まあ いいか。これもご愛嬌と」と諦めました。
タジクの学校はまともな西洋音楽教育はなされていないようで、五線譜も一部の人しか読めません。

しかししかし、タジク人の民歌は素晴らしく、普通の人の中にプロのように歌える人が大勢いるのは 何故でしょうか。だみ声 の哀愁のある声でろうろうと歌います。
辻芸人の歌もすごい声量で聞きほれるほど上手いです。


​当日「桃太郎」は完璧なできでした。よく頑張った!!​
なんか賞をもらいましたよ!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

​ 3年生の合唱 平井堅の「大きな古時計」と「life   is」を歌いました。​
  これも、なかなか音程がそろわず 克敏先生は
  指揮棒を振りながらくたくたになりました。



マフラットがいまーす。



​ 伴奏はパルピス君(彼は半プロの歌手で CDも出しています。)                                     キーボードは日本のコルグ  
(その頃私の長男が日本でコルグに勤めていたので、ちょっと嬉しかったことを覚えています。)

後日談

この学生たちの何人かは卒業後、日本語人教師が なかなか赴任しないこともあり、大学に残り、後輩学生の日本語の先生になりました。相変わらず大学教師の給料は少なく、食べていけないので副業をしながらの先生です。

日本政府の文化庁のなかに 日本交流基金というものがあり。埼玉の日本語教育センターで外国人日本語教師の研修する場があります。研修期間6カ月、旅費や生活費も日本政府が持つ 制度です。
その制度を利用して 何人ものタジク人学生が来日し、彼等と再会することができました。

研修生で来日した コシンベック君のうれしい話

埼玉の日本語研修の授業で 「桃太郎」があったそうです。
日本人教師が 物語る最中 コシンベック君が手を挙げ
「先生 僕はその話 知っています。日本語で語ることもできます」と名乗り出たそうです。先生は
「では 前に出て やってください」といわれたので
彼は「ハイ」と教壇にあがり 日本語で「桃太郎」話し「ももたろさん」の歌まで歌たそうです。
遠い中央アジアのタジキスタンの学生の「桃太郎実演」皆に舌をまき、コシンベック君はクラスの大人気になったそうです。 よかった よかった!!













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最終更新日  2020年02月05日 09時58分52秒
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