テーマ:音楽のクラブ活動(534)
カテゴリ:ウクレレ・ハワイ音楽・沖縄
いよいよ、ウクレレ路上ライブの日。
天気もよく、さくらも満開は過ぎたが、まだまだ見頃。 お祭り会場のよこを通るさくら並木の路上でライブだ。 当日は、メインステージや、露店、フリーマーケット、アートやクラフトの展示、大道芸人などいろいろな催し物がある。ミニFM局まで出ている。 さて、お祭りが開催されると、会場の駅周辺が車両規制をひくので、機材をクルマで運び込むにはいそがなければ。 昨夜、ウクレレ・スクール&ショップに借りに行った、マイク、マイクスタンド4セット。 一人で運ぶのは結構重たいマイクスタンド。 充電式アンプ ミニ・ミキサー 譜面台 ウクレレ・ケース2つ 楽譜類 洗濯ばさみ沢山(野外では、楽譜が風邪で飛ばされることが多いため) その他、もろもろを運んで、路上ライブにふさわしそうなところの歩道側に置く。 祭りの最初にマーチングバンド&チアリーダーズたちのパレードがあるので、 まだ、機材は路上には出せない。 場所取りと機材一式をみはっていなければならないので、クルマは友人に運転してもらって一度、帰ってもらう。 メイン・ステージのほうでは、なにやら、いろいろ準備が進んでいる。プロのアナウンサーが司会だ。 場所取りと荷物番をしていたら、最初に、師匠があらわれた。 ウクレレ2本。譜面台と楽譜類。 昨年、ステージで演奏した時も、最初に来たのは師匠だ。 やっぱりこういうところが、ひとが、「このひとについていこう」、と思う理由のひとつかもしれない。 私と師匠で、かわりばんこに、荷物番をして、駅に仲間が来たかどうかをチェックに行く。 結局、この日、路上ライブに集まったのは、6名。 パレードがさくら並木を往復するのを眺めてから、機材をセッティングしはじめる。 マイク・スタンドを4本、セッティング。 充電式アンプ:通称Taxiをみんなの後ろに置いて、 マイクはミキサーを通してアンプにつなぐ。ベースは直接、アンプへ。 やっぱり、ベースはほんの少し、ボリュームのレベルをあげるだけで、びんびん音がする。 しかし、マイクを通してのウクレレの音は貧弱だ。 ゲインのつまみを回すが、ゲインは、もともとギターの音をひずませてドライブをかけるための物なので、ウクレレの音量はあがらないどころか、へんな雑音が入る。 一通り、バランスをとって、一度全員で演奏してみる。 う~ん、一応、みんなの楽器の音は聴こえるが、師匠は、やっぱりバッキングのウクレレの仲間の音をもっと的確に聴きたいようだ。 また、つまみをあれやこれや、いじっている。 次の曲を演奏してみる。 今度は、ハウリングが入りまくる。たぶん、アンプの正面に立っているマイクが音を拾ってしまっているのだろう。 最初は、そんな調子で、試行錯誤で、演奏とアンプから出る音の調整をしていた。 メイン・ステージに出る和太鼓のグループが、近くで練習を始めた。 うるさくて、こっちの演奏が聞こえない。 そんなことをしているうちに、はじめに演奏をスタートする予定だった10時半をとっくに過ぎている。 このスタート時間にあわせて見に来てくれたひとたちもいるのだが、 まだ、ちゃんと始まっていないので、よそへ行ってしまった。 自分たちが出した音を、聴きながら演奏するために アンプを自分たちの後ろに置いているのが敗因だった。 このアンプは、自分たち用のモニターでもあるが、お客さんに聴こえなければどうしようもないのだ。 そこで、アンプを自分たちの前に出して、調整し演奏をはじめた。 今度は、いい調子で音楽が聴こえているようだ。 仲間のうち、ひとりがベースを弾く。 もうひとりが、ウクレレでバッキングをする。 こお二人が、ウクレレ仲間の中で、一番うまい二人。 師匠は、メロディを弾くが、時々、アドリブをしたり、バッキング・コードを入れたり、演奏を盛り上げるために、演奏するたんびに、弾き方が違う。 ぼくは、ひたすら、メロディ・パートを、リズムがずれないように弾きつづける。 速い曲が多いので、これでも相当、大変だ。 いつのまにか、お客さんが沢山集まってきて、1曲おわるごとに拍手がわく。 自分たちの演奏は、どんな風に聴こえているのかナァ、などと思いながらも、 どんどん演奏していく。 まあ、だいたいのお客さんは、数曲聴いたら、立ち去っていくので、お客さんが、何回転もする。 僕たちが陣取った場所は、さくら並木で、お祭りのメインステージや、駅、スーパーへ買い物、などするひとが通っていく非常に人通りの多い場所。 思った以上に、ひとが足をとめて音楽を聴いてくれる。 ぼくたちがちょうど、さくら並木、歩道を背にして演奏、 日差しでぽかぽかの、反対側の歩道のはしに、腰掛けて、 お弁当を食べながら聴いてくれるお客さんもいる。 家族づれ、カップル、お年寄り、ベビーカーを押したママさんたちや、若い夫婦。子どもたち。いろんな人たちが音楽を聴いてくれる。 結局、演奏したのは High-Gの曲 12番街のラグ ヒロ・マーチ グーファス Medley of Ukulele Blues The Peanut Vender Holo Wa’aPa コハラ・マーチ Low-Gの曲 Ku’u Home (They Long To Be) Close To You マウイ・チャイム And many more よく、路上ライブをやるには、レパートリーが20~30曲ぐらいあったほうがいい、といわれる。 確かに、楽譜を用意していったのは、30曲以上あった、と思うが、室内で、じっくり譜面をみながら引ける程度では、路上ライブでは、やっぱり話にならなかった。 完全に暗譜しているか、ちょこっと確認に譜面を見る程度、習得した曲でないとだめ。 ところが一方で、お祭りの中の路上ライブ、せいぜい長く足をとめて聴き入ってくれて5~6曲程度。 だから、10曲程度の同じ曲を、何回も演奏しても、お客さんにしてみれば、はじめて聴くことになる。 ということで、 リズムが速くて盛り上がる曲 得意な曲 みんなが知っているような曲 ウクレレ独特のレガート奏法の曲 こんな選曲で、5~6曲を中心に、演奏した。 途中、おなかがへったので、アンプ、マイクをオフにして、 近くのコンビニで仲間が買ってきてくれたおにぎりを2個食べて、休憩したが、 休憩中も、みんなが輪になって向き合って、ウクレレを生音で演奏している。 これでは、休憩にならない。しかし、なにか得体の知れない力に突き動かされて、またアンプをオンにして、演奏を開始。 さっきまでは、お祭りにむかう人の流れがメインで、周囲に立ち止まってくれるひとが多かったが、今度は、お祭りから帰ってくる人の流れも出来てきて、たいへんな混雑になる。 今日は、いったい何回、お客さんの輪にかこまれて拍手をもらっただろう。ぼくたちの、こんな演奏でも、楽しいでくれる人が沢山いて、嬉しいナァ。 だんだん、指も疲れてきて、日差しの角度も変わってきたので、 お開きとした。 時計をみると、なんと午後2時半 演奏の開始が10時半過ぎ、 休憩をとったけれども、実質3時間半の路上ライブだった。 ええ、3時間半。それはちょっとしたロック・コンサート以上の長さではないか。 ライブって、最近2時間ちょっぐらいのが多いから。 これは、自分たちは演奏に夢中になっていたので気がつかなかったが、 そうとうのパワーとエネルギーで演奏していたことになる。 機材の片付けは、メンバー全員でかたずけたので、あっという間に済み、 友人にクルマで運んでもらって、ぼくたちは、打ち上げに飲みに行くことにした。 路上ライブって、結構気持ちいいなあ、 やっぱり暖かい春の日差しの中だたし、 さくらの花びらがひらひら舞い落ちる中の演奏、 充実感もひとしお、 風邪気味だった体調も、すっかり温まって調子よくなっているし。 マイク・スタンドにはさんでしまった左手の親指、演奏でムラサキになっているが、そんなことも忘れていたし。 こんなに路上ライブが楽しいなんて、知らなかった。 こんどは、もっと完全暗譜の曲を増やして、もっと盛り上がるライブをやりたいなぁ。 また路上ライブやりたいね、そんなことを話しながら、打ち上げは続いた。 ほんと、気持ちよかった~~~ぁ。 追記 そういえば、演奏してる合間に 「私、フラやっているんです(フラダンスのこと)」 「どこかにいいウクレレ・スクールはありませんか?」 「写真コンテストに出品したいんで、写真撮らせてください」 など、いろいろなひとが声をかけてくれたなぁ。 それから、けっこう長い時間、ず~っと腰掛けて聴いてくれているひともいたなぁ。 演奏する側も、聴いてくれる側も楽しめた、そんないいストリート・ライブじゃなかったかなぁ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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