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2013年04月22日
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カテゴリ:私のすきなこと
今日は文楽「心中天網島」を見てきた。
「おさん」という女房がありながら、遊女小春と深い仲になっている紙屋治兵衛と言う男。
男は28歳小春は19歳ぐらいという設定。
親戚同士ということで、色々口出しも多いような感じ。男はたぶん義理からの結婚と言う感じだが、女房のほうは嫁入り道具もたくさんあって、周りからも祝福され、自分も結婚に期待していただろうと思わせる雰囲気だった。
遊女にうつつを抜かす夫との生活を建てなおすため、小春に手紙をかくおさん、小春は手紙を読んで本妻への義理から別れようとする。
治兵衛の兄とかおさんの親とかも、なんとか手を切らそうといろいろする。
小春が心変わりしたと誤解して、治兵衛も別れる決意をするが、小春は意に染まぬ男に身請けされろことになり、おそらくは1人で死ぬ覚悟をしている。
おさんがその噂をきいて、小春を死なすわけにはいかない、なんとかこちらで身請けしてと自分の衣装や商売の金もかき集め、治兵衛に渡そうとしたところで、おさんの親が遊女にいれあげる、こんな男と添わすわけにはいかないと無理やり連れ帰ってしまう。小春の真意もしり、身請けもできず切羽詰まった、治兵衛と小春は心中をしてしまう。という話だが、人形の手が感情をよくあらわしている。
そっと置屋を抜け出そうと、戸をあけようとする小春の手と治兵衛の手。
いたるところで、手が物を言っている話だと感じた。
キリ場を語る大夫と三味線は、決して大きくないけれど心情がしっかりと伝わってくる。
声楽でいうフォルテよりピアノが2倍難しいという、そういう感じの語りだった。





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最終更新日  2013年04月22日 22時39分22秒
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