テーマ:実のなる植物(1387)
カテゴリ:がーでん(grrl of soil)
その昔、小学校からの帰りの坂道に桑の木がはえていた。 季節になると、友人と2人して 毎日、学校から木の下まで走って行き ランドセルを投げ出しては、猿のように木に登り 手を真っ赤に染めながら桑の実を食べたものだった。 だから、 以前住んでいたスタッテン島の家に引っ越した折 庭に桑の木を見つけた時には、わくわくした。 正確には、私の庭に生えていたのではなく 隣の敷地に生えていたのだが 木が斜めになっていて、 実のなる部分がすべて、 南側の我が家の庭に大きく突き出していたのである。 季節になって、青い桑の実がなり出すと 毎日わくわくしながら、木を仰ぎ まだか、まだかと、熟すのを待った。 待っている間に、ありとあらゆる鳥達がやってきて 目の前で実を食べ散らかしていったが 不思議なことに、実は、まったく熟さなかった。 そのうち実は、地面にぽとぽとと落ち始め 地面は、アリで埋め尽くされたが それでも実は、ほんのりとも赤くなる気配すら見せなかったのだ。 ニューヨークのこの辺りに生える桑の木には 熟しても実が赤くならない種類があり 緑色から白くなっておしまいなのだということを知ったのは その年の桑の実の季節も、すっかり終ってからだった。 桑の実ジャム こちらでも、たまに桑の実のジャムを売っているのを見かけるが 私が見たものは、上のジャムのようにブルーベリージャムのような色をしている。 干し桑の実(←リンクの上から2つ目)は、白いものを見たことがあるけれど 白い桑の実のジャムは、まだ見たことがない。 ちなみに、白い桑の実も赤いものと同じようにとても甘くておいしい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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