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電王戦第4局は引き分けとなりました。
これは何と言ったらいいのか・・・ 途中からは塚田九段はなりふり構わずに入玉を目指したように見えます。それはそれで、有る作戦だとは思います。 74手目の1五とでは1三桂かな、と思っていました。何となく飛を渡すよりも飛を逃がしておいて角の方を取らせた方が良いような気がしていました。と金で2五の歩を払うのではなく桂で払うという手も見ています。 まあ飛を取られた後、9一の香を取られてその香を5筋に打たれて角まで取られる展開までは予測していませんでした。 その後も色々と自分の読みや感覚とは違うものを感じました。 僕は結構コンピューター相手のこういう入玉模様の将棋には免疫があるんじゃないか、と観戦しながら認識を新たにしました。 経験上、妙にコンピューターが弱くなるように感じています。僕はちょっと前の弱いのとしか指していないんですが、しかしそれはこの電王戦で最新のソフトを見てもそんなに変わらないんじゃないかのか、と改めて思ったのでした。 恐らくはあの後指し続けていれば塚田九段が勝てたと思います。 普通の将棋で感じさせる凄みとは打って変わって、入玉の将棋になるととんでもない弱さでした。 これはソフト開発者にとって課題と言えば課題でしょう。ひょっとすると、こういう将棋を研究して抜きん出れば、コンピューター将棋選手権で優勝出来るという事も有り得るのかも知れません。 勝負は引き分けに終わりました。負けるのと引き分けとでは、その差はとんでもなく大きいです。塚田九段が負けていればプロ側の負け越しが確定していました。勝ち越しこそ消えましたが。伊藤英紀さんの「4勝か5勝はするんじゃないでしょうか」という言も外れました。 どんなに内容の良い将棋を指しても負けは負け。酷い内容でも、勝ちは勝ち、引き分けは引き分けです。 負け将棋を、勝ちかあるいは最低限引き分けに持って行く、それは勝負する者として当然の心がけでありあるべき姿です。この点において塚田九段の頑張りは文句のつけようがない事だと思います。 しかし別の視点で見れば、もしこれが唯一の勝ち方(負けない方法)だとすれば、それはソフト開発者にとっては、もうプロとの対戦から興味を失ってしまう事になるのではないでしょうか。勿論阿部四段の勝ち方は違うものだったし、もっと堂々と渡り合える人は居ると思っています。 三浦八段には勝ちとともに内容の面でも期待します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.04.14 22:48:58
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