ミクロコスモス
橋本孝治氏の『ミクロコスモス』1525手詰です。昭和61年に詰パラ誌で発表され(その図は1519手詰)その後本図に改良されました。これが史上最長手数の詰将棋です。本作発表の前年に同氏は『イオニゼーション』789手詰を発表しています。この『イオニゼーション』で前代未聞の機構、駒位置変換を実現しています。六段目に歩が壁のようにズラリと並ぶのですが最初は6筋だけが香となり、その香がまるで魔法のように5筋、4筋・・・・・・と順に右に移動して行き最後に1六香となった時に詰みます。そのために700手以上の手数を費やします。『ミクロコスモス』ではその、と金送り×持駒変換×駒位置変換に加えて馬鋸引きという4つの機構を用いてついに夢の1000手を超え、更に大幅に手数が伸びて1500手を超える大記録を達成したのでした。