南極とトイレ
今日のテーマは、「南極とトイレ」です。 汚い話になって恐縮ですが、南極生活は仕事の他に生活環境をも維持して行かなくてはならなりません。水、電気、燃料、暖房、ごみ、汚水の維持管理は、重要な問題です。とくに、排泄に関しては、毎日のものだけに気をつければなりません。 小は、外のドラム缶(ションドラ)の中にするようにしています(汚水槽がすぐいっぱいになってしまうからである)。ときどきアサガオからドラム缶までのパイプが凍ってしまうこともある(現在は環境問題があるためションドラは使用していないそうである)。 昭和基地のトイレ(大)は、循環式であるのでポリシンという薬を混ぜて使っている(現在は水洗のようです)。これがまた臭い。しかし、便座にはウォシュレットも使っており快適である。3人に1人の「痔ぬしさん」(寒いので…)には、好都合である。 さて、数カ月に一回この汚水槽をきれいにしなくてはならない。これを昭和基地では、代々新潟の方言らしいのですが”アッパーカマシ”と呼んでいる。「今日は、アッパーカマシやるぞ!」と機械隊員が数カ月に一回、力を込めて私たちに宣言します(これが出来ないと一人前の観測隊員とは言えないそうです)。■PEN□