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Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2017/05/13
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 49.ロングアイランド・アイスティー(Long lsland Iced Tea)

【現代の標準的なレシピ】(容量の単位はml) ジン(15)、ウオッカ(15)、ラム(15)、テキーラ(15)、コアントロー(またはホワイト・キュラソー)(10)、レモン・ジュース(20~30)、シュガー・シロップ1tsp、コーラ(40~50)、レモンスライス、クラッシュド・アイス 【スタイル】ビルド

 ジン、ウオッカ、ラム、テキーラ、4大スピリッツがコラボした風変わりなカクテルです。現代のバーでも一定の人気を保っています(意外と飲みやすいカクテルですが、アルコール度数は結構高いので、注意が必要なドリンクの一つです)。

 誕生の時期については、以下のような大きく異なる3説(70年代説、80年代説と禁酒法時代説)がありますが、いずれの説も裏付け資料、データは伝わっておらず、決定的なものではありません。米国内の専門サイトでも、どの説を支持しているかは様々です。

 ちなみに、カクテル名は「見た目と味が紅茶に近い仕上がり」になったことから、「****アイスティー」と名付けられた(この点については異論は出ていません)そうですが、誰か名付けたのかも含めて詳細は伝わっていません。

 (1)1970年代、米国ニューヨーク州東部・ロングアイランドにあるバー「オークビーチ・イン(Oak Beach Inn)」のバーテンダー、ロバート・C・ボット(Robert C. Bott)が考案した(出典:Wikipedia日本語版ほか欧米のWEB情報)。カクテル名はその誕生地にちなんで名付けられたと伝わる。

 (2)1985年、米西海岸・サンフランシスコの「バルボア・カフェ(Balboa Cafe)」で生まれたという説(出典:PBOのHPほか欧米のWEB情報)。

 (3)禁酒法時代(1920~1933)の20年代に、テネシー州キングズポート(Kingsport)のロングアイランドという地域(Community)で考案されたという説(出典:米国内の複数のWEB情報)。
 
 現代のバーでもそこそこに知名度はあるカクテルですが、欧米のカクテルブックで収録している例はそう多くありません。手元にある本では、「New York Bartender's Guide(ニューヨーク・バーテンダーズ・ガイド)」(Sally Ann Berk著、1995年刊)が初出ですが、日本側文献では下記に掲げる1984年出版のものに登場していることから、欧米でも少なくとも80年代前半には活字になっていたことは間違いありません。
 (※欧米の70~80年代のカクテルブックでの収録例をご存知の方は、ぜひともご教示ください → ご連絡は、arkwez@gmail.com までお願いします)。

 ちなみに、「New York Bartender's Guide」のレシピは、「ウオッカ60ml、ジン、テキーラ、ラム各30ml、ミント・リキュール15ml、レモン・ジュース60ml、シュガー・シロップ0.5tsp、コーラ(適量)、氷、ライム・スライス(ビルド・スタイル)」と冒頭の標準レシピとはかなり違ったものになっています(総量も驚くほど多いです)。

【確認できる日本初出資料】「サントリー・カクテルブック」(1984年刊)。レシピは「ジン15ml、ウオッカ15ml、ラム15ml、テキーラ15ml、ホワイト・キュラソー15ml、レモン・ジュース30ml、ガム・シロップ10ml、コーラ40ml、飾り=レモンスライス&レッド・チェリー、クラッシュド・アイス(ビルド)」となっています。



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Last updated  2021/07/04 12:08:15 PM
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うらんかんろ

うらんかんろ

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汪(ワン)@ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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