毎年同じ季節に同じことを長く続いているものは、どんなジャンルであれ、敬意をもって見ています。
府中の東京競馬場へ久々い行こうかとも思いましたが、
ずっと外へ出ずっぱりだったこともあって、家にいることを決めました。
競馬は最近それほど深くみていないのですが、それでもいいメンバーだなあとおもって
オッズをみていました。抜けた馬が3頭、いずれも単勝オッズが3-4倍、
府中の2000mは、これまでもハプニングが多く、予想通りにならないことも多々ありましたが、それでも普通に流れたら、やっぱりこの3頭は強いのかなあと、あと最後の直線に向かうまで、どんな位置取りをするのだろう、そこにも興味が集まりました。
東京競馬場、いわゆる府中の最後の直線距離は526mで、ものすごく長いです。
他の競馬場は300-400mくらいの感じですので、逃げ・先行策をとった馬が最後まで残ると本当に強いとおもってしまいます。
最後の200mは長く記憶に残るものとなりそうです。
逃げてレースをするダイワスカーレットが二の足を使うというものを久々に見ました。
去年のダービー馬のウォッカは、勝負どころのとらえかたがうまく、ゴール板を目標に計ったようにさしてきました。
今年のダービー馬のディープスカイはあえてこのレースを選んだ意気込みを感じ、最後まで粘りました。
どっちが勝ったかもわからず、フジテレビの競馬中継はおわってしまい、NHKの競馬中継で確認しました。
1着ウォッカと2着ダイワスカーレットは、ハナ差、
2着ダイワスカーレットと3着ディープスカイとは、クビ差
ひさびさにレースそのものを堪能しました。
配当金など、どうでもよく、感動してしまいました。
武騎手があれほど喜んでいる姿を久しぶりに見ました。
(結果とレースそのものも見れます。今日のスポーツニュースでも多く流れるでしょう)
http://www.jra.go.jp/JRADB/accessS.html
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競馬中継は、はじめて見始めてから30年以上経ちます。
天皇賞という同じレースを放送しているのですが、番組の内容もとらえ方も時代を感じます。
「みんなのけいば」というひらがなのタイトルに違和感もありますが、
ヴィジュアル面での絵の入れ方は面白く、必要な情報は真面目に伝え、
予想はいろんな価値観の人がそれなりにし、実況中継はスポーツとして正確に放送する。
そういう観点で、捉えどころはいい線をついていると感じました。
パドックの中継時間を極力減らし、本馬場入場、かえし馬の情報を多めに流し、
淡々としたなかでもメリハリを感じました。
観る人がいろいろなので、この手の番組は難しいと思いますが好感もちました。
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関西でずっと子供のころからずっと競馬中継を観ていて、実況がLPレコードになるような人のものをずっと聴かされていたのせいもあって、関東の競馬中継は、カメラワークから実況にかけて、なかなかなじめないこともあり、2-3回投書したり、テレビ局に電話してかみついたこともあります。
でも中継を見ていてそういうことを言う必要もなくなってきています。
お台場のテレビ局にいる友人は気付かずやっていることもあるので、いろいろ教えてほしいと言ってくださったこともありますが、昭和50年前後のハイセイコーの時代から観ていて、競馬場のアルバイトもしたことがあったりするので、つい入れ込んでしまったりもします。
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ぜんぜん話がかわりますが、
ピアノの発表会の本番があって、2-3週間くらい前に1回、5-6週間前に1回と、人前で弾いて練習しているのは、実は競馬のローテーションから参考にしています。
たたき3走目という感じで、本番に臨むことをしているみたいで、1-2回事前に走らせています。(天皇賞の前には毎日王冠というトライアルのレースがあり、ウォッカは走っています。)
人前でピアノを弾くのはどこでもいっしょなのですが、ここというときは事前にいろいろ試しながらのときもあります。そういうときにあっても暖かい目で見ていただけたらと思います。
BGM: ショパン 即興曲第1番 op.29
ピアノ: レイフ・オヴェ・アンスネス