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Mr.H'sBLOG・・好日夢譚

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October 30, 2020
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カテゴリ:不易流行 
​​​​​​​​​それも門人衆の一人がこの上は いっそ明日は皆で堅田まで繰り出し十六夜の月を愛でに出かけては 如何?」「応 そうじゃ!」「それは面白い・・と言い出し、  ​​​​​
​​思い立って堅田へと舟遊びへ繰り出すこととなり宴は予定外にその翌日も続き、 成秀亭での十六夜の観月句会 となったようだ。​​


望月の残興なほやまず、二三子いさめて、舟を堅田の浦に馳す。
その日、申の時(午後4時ごろ)ばかりに、何某茂兵衛成秀(竹内茂兵衛成秀。蕉門の堅田在の俳人)といふ人の家のうしろに至る。
「酔翁・狂客、月に浮れて来たれり」と、声々に呼ばふ。​  とあり、​

​​​​​​芭蕉を慕い無名庵の新装に喜びあふれた近江の門人衆の瓢箪から駒の如く飛び出した戯言から思い立って船出した様子が伺えおもしろい。​​​​​​
​(中略) 更に ​あるじの曰く、「をりをり雲のかかるこそ」と、客をもてなす心いと切なり。
やがて月雲外に離れ出でて、金風・銀波、千体仏の光に映ず。 云々

十六夜の空を世の中にかけて、無常の観のたよりとなすも、この堂に遊びてこそ。「ふたたび恵心の僧都の衣もうるほすなれ」と言へば、あるじまた言ふ、
「興に乗じて来たれる客を、など興さめて帰さむや」と、もとの岸上に杯をあげて、月は横川(根本中堂のある横川。恵心僧都ゆかりの地)に至らんとす。 として

「錠明けて月さし入れよ浮御堂」(じょうあけて つきさしいれよ うきみどう)

「やすやすと出でていざよふ月の雲」(やすやすと いでていざよう つきのくも) 

「十六夜や海老煮るほどの宵の闇」​(いざよいや えびにるほどの よいのやみ)​​​ と吟じた事だったが・・ ​​

​​​​​​思うに芭蕉はこの三日間の大津門人衆との楽しい交わりにひらめきも文才もさえわたり
近江での最高傑作の俳句を詠んだ日々といえるのではなかろうか・・・​​​​​​
​​​





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Last updated  October 30, 2020 03:22:48 PM
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