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Mr.H'sBLOG・・好日夢譚

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November 11, 2020
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カテゴリ:不易流行 

​曲水や本間主馬宅での歌仙など行事のある日々以外は、​義仲寺無名庵にて江戸から帰ってくる二郎兵衛を待ち、ひっそりと暮らしていた訳だが・・

長年 主の居なかった期間もあり、当然かなり荒れ果てていたに違いないその義仲寺無名庵には一面雑草も生え

道ほそし相撲取り草の花の露みちほそしすもうとりぐさの はなのつゆ​​​   この宿は水鶏も知らぬ扉かなこのやどは​ くいなもしらぬ とぼそかな​​の句に詠み取れる​​

 ​無名庵に夜の帳が下り 蝋燭を灯し​
皿鉢もほのかに闇の宵涼みさらばちもほのかにやみの よいすずみ​          静かに宵涼みの時間を過ごしつつ​​一人食台に向かう​​​​​老身の芭蕉の心情がほの透けてみえる。 ​​​

笈の小文の旅中芭蕉が美濃を通過したときに入門して以来の門人で、 今は京に住む維​​​​​​​然と同じく美濃生まれで芭蕉が幻住庵に入った頃入門した 破戒僧支考​​​​​​などの気の置けぬ弟子は その僅かな間を惜しみ孤独に浸る師匠を訪ね来て、​​​​​
いまや溜まり場になっている大津の医師の​木節亭に何度も​​​連れ出し、    こじんまりと句会を持っては​芭蕉の無聊を慰めた​芭蕉もそれを喜び、​​​木節亭の四畳半の俳席で​​
秋近き心の寄るや四畳半あきちかきこころのよるや よじょうはん

​​​​​​としんみり心情を吐露し更にはその狭い四畳半に蚊帳を吊るし、
師匠 日の当たらぬ北壁は涼しゅう御座ればと弟子どもの声に如何にもと 茶気たっぷりに応え皆で足を揃え、ごろりと昼寝でもしたのか​​​​​​​​​​ 
ひやひやと壁をふまえて昼寝哉ひやひやとかべをふまえて ひるねかな)​​​​ ​と詠み 
​​
​​​心許す者のみに 安心立命の生身の境地を見せる芭蕉であった。​​​



 






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Last updated  November 11, 2020 04:42:46 PM
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