いつか来た道、古新聞で辿る「昭和二十年」1月~4月(24)
昭和19年12/07(東海大地震)に続き、天災は1945/(昭和20)/01/13 三河地震が発生。(マグニチュード6.8)東海地方では死者行方不明者2306、住家全半壊2万3776、非住家全壊9187の被害となった。 01/27マリアナ諸島(サイパン・テニアン)を発進したB29 70機で数編隊を組み 東京都心 有楽町・銀座地区を標的とする空襲に見舞われた。(新聞は01/27付け 毎日新聞) 02/25 には皇居に初めて焼夷弾が落ち、03/10 にはB29 279機が東京を襲い、10万人が死亡、100万人が家を失った。昨19年11月14日以降終戦までに東京は都合、上記の大空襲を含む106回空襲を受け、他の大都市でも、名古屋は3月12日 B29・288機。死者602名。負傷者1238名。全焼2万9千戸を含む63回、大阪は翌日3月13日 B29・279機で死者3115名。焼失13万2459戸を含む33回 神戸は3月17日 B29・309機。死者2598名。負傷者8558名。全焼6万5千戸。罹災人口23万6千名を含む83日間128回、京都は20回以上の空襲を受けた。地方都市でも那覇 八幡 大村 熊本 宇佐・大分・佐伯 門司 小倉 鹿児島 玉野 川崎 徳山 横浜と続き 6月末までには日立 千葉 浜松 四日市 福岡 静岡 豊橋 水島 各務ヶ原 呉 佐世保 岡山 と昼夜を分かたず 二度三度とB29の大編隊に空襲され、国内は焦土と化し、無辜の民は疲弊していった。02/16 アメリカ艦隊が硫黄島に徹底砲撃を開始。硫黄島守備隊の栗林忠道中将はサイパン島での敗因を分析し、中将以下20,933名で、全島の施設を地下で結ぶ全長28キロの坑道を計画、 地下工事は困難の連続だったが激しい肉体労働に加えて、防毒マスクを着用せざるを得ない硫黄ガスや、摂氏30度から50度の地熱に曝され、連続した作業は5分間しか続けられない中で18キロの地下塹壕を完成し 将兵全員で立て篭もっていた、02/19 頃は良しと アメリカ軍海兵隊が硫黄島に上陸を開始するも 地下壕に篭り 持ちこたえ。又2/21日、千葉県香取基地から出撃した「彗星」急降下爆撃機12機、「天山」艦上攻撃機8機、直掩の零戦12機の計32機からなる神風特別攻撃隊第二御盾隊による攻撃も行われた。この特攻は日本本土から初めて出撃したもので、八丈島基地で燃料を補給したのちに硫黄島近海のアメリカ艦隊に突入し、護衛空母「ビスマーク・シー」撃沈、正規空母「サラトガ」大破炎上などの戦果を挙げた。(新聞はその戦果を伝える02/23 付け 毎日新聞)しかし約一ヶ月間の壮絶な善戦空しく 03/17 硫黄島の守備隊が全滅。03/25栗林大将、市丸少将以下、僅かに残った数百名の日本軍守備隊が玉砕するも アメリカ海兵隊も戦死6,821名、戦傷21,865名の損害を受け、アメリカ軍地上部隊の損害が日本軍の損害を上回った稀有な戦闘であった。 更に 04/01 アメリカ軍は艦艇1500隻、輸送船450隻、兵員54万8000人(うち上陸部隊18万人)の攻略部隊で沖縄本島に上陸を開始する中 04/05 小磯内閣が総辞職。大本営は同日より菊水一号作戦を発令し、4月6日の特攻作戦は特に熾烈を極め、次々と沖縄周辺の米国艦隊へ向け飛び立ち 体当たりを敢行していった。 「海軍はどうしている?」の 聖上の声に応え 04/06 戦艦大和が片道燃料で沖縄へ向け特攻出撃するも 翌04/07 14時23分、佐多岬沖 徳之島の西方で撃沈された。ちなみに 陸海軍の航空機特別攻撃隊の戦死者数はほぼ4000人。それに対して米軍の特別攻撃隊による戦死者は沖縄だけで約5000人。艦船の撃沈、スクラップ処分は合計69隻、損傷は200隻以上。絶望的な戦争末期において航空機特攻隊は死を賭して、アメリカ軍の日本本土上陸を結果的に逡巡させ、遅らせたと言えようか・・04/07 天皇の最後に信任する臣 として鈴木貫太郎内閣が成立した。この折 アメリカでは04/12 フランクリン・ルーズベルト(Roosevelt,Franklin) 第32代大統領(民主党)が動脈硬化症による発作で死去。63歳(誕生:1882/01/30)。後継大統領にはトルーマンが就任し、ドイツでは04/15 ソ連軍がベルリン攻撃を開始 04/22 ソ連軍戦車隊がベルリン市街に突入。04/23 トルーマン大統領が、ソ連のモロトフ外相に対してヤルタ会談の約束の厳守を通告。遂に04/25 アメリカ・ソ連両軍がエルベ川で合流した(エルベの誓い)。 同日イタリアのムッソリーニと愛人のクララがミラノを脱出するも 翌日避暑地ドモ湖畔で逮捕され04/28 ムッソリーニ(Mussolini,Benito) は銃殺刑に処せられた。61歳04/30 にはヒトラー(Hitler,Adolf)が、前日結婚した秘書エヴァ・ブラウン(Braun,Eva)とともにベルリンで自殺。56歳(誕生:1889/04/20)。エヴァ・ブラウン33歳。1945(昭和20)/05/08ドイツの無条件降伏文書が発効し、欧州における第2次世界大戦が終了したが、日本政府は建前上 05/09 ドイツの降伏後も日本の戦争遂行決意は不変と声明をだした。01/20 大本営が本土決戦を決定し、作戦をたてる01/22 アメリカが日本本土空襲強化のため硫黄島と沖縄の攻略を決定する02/03 アメリカ軍が、マニラ市内に進入する。 02/07 マッカーサー元帥が3年ぶりにマニラに帰還する02/16 アメリカ艦隊が硫黄島に徹底砲撃を開始する。02/19 アメリカ軍が硫黄島に上陸を開始する(新聞 硫黄島 神風攻撃)/02/25 皇居に初めて焼夷弾が落ちる。(新聞 帝都を無差別暴爆B29 70機で)03/10 アメリカのB29型重爆撃機279機が東京を襲う(東京大空襲)。10万人が死亡、100万人が家を失う。03/14 B29が大阪を大空襲する。13万戸が焼失する03/17 硫黄島の守備隊が全滅する。2万3000人が戦死する03/25 硫黄島の日本軍守備隊が玉砕する。03/27 アメリカ軍が渡嘉敷島に上陸する04/01 アメリカ軍が沖縄本島に上陸を開始する。総兵力は54万。04/04 神奈川県日吉地区にB29による大空襲04/05 小磯内閣が総辞職する。 04/05 ソ連の外相モロトフが、日ソ中立条約の不延長を通告する。04/06 戦艦大和が出撃する。 04/07 14時23分、戦艦大和が撃沈される。04/07 鈴木貫太郎内閣が成立する。欧米1945/01/17,昭和20/01/17 ソ連軍がワルシャワを解放する。01/27 ソ連軍が、アウシュヴィッツ強制収容所を解放する。1945/02/04,昭和20/02/04 アメリカ・イギリス・ソ連首脳のヤルタ会談が始る(ルーズヴェルト、チャーチル、スターリン)。 02/13 連合国軍が、ドイツの古都ドレスデンに無差別爆撃を行う。ドレスデンは廃墟の町となる。 1945/02/13,昭和20/02/13 ソ連軍がブダペストを解放する。 04/04 ハンガリー全土が解放される。 /04/12 フランクリン・ルーズベルト(Roosevelt,Franklin)第32代大統領(民主党)が動脈硬化症による発作で死去する。63歳(誕生:1882/01/30)。後継大統領にトルーマンが就任する04/15 ソ連軍がベルリン攻撃を開始する04/22 ソ連軍戦車隊がベルリン市街に突入する04/23 トルーマン大統領が、ソ連のモロトフ外相に対してヤルタ会談の約束の厳守を通告する。04/25 アメリカ・ソ連両軍がエルベ川で合流する(エルベの誓い)。 04/25 ムッソリーニと愛人のクララがミラノを脱出する04/26 ムッソリーニがドモ湖畔で逮捕される04/28 ムッソリーニ(Mussolini,Benito)が銃殺刑に処せられる。61歳04/30 ヒトラー(Hitler,Adolf)が、前日結婚した秘書エヴァ・ブラウン(Braun,Eva)とともにベルリンで自殺する。56歳(誕生:1889/04/20)。エヴァ・ブラウン33歳(誕生:1912/02/06)。ヒトラーはピストル自殺、エヴァ・ブラウンは服毒自殺と言われる。遺言によりゲッベルスが首相に就任する。