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カテゴリ:最悪の男が歩く、最良の関西
明日香では、季節の花や緑が その時々の彩りで私たちを迎えてくれます。
土と石、枯葉と葉の落ちた枝。 セピア色の冬の顔した明日香の里のあちこちで、 新鮮な春の彩が息吹き始めています。
明日香中に春の訪れを知らせるかのように、 どこよりも早く咲き誇る甘樫丘の桜たち。 登山道には小さな花々が香り、 生まれたばかりの紫陽花の葉からは、黄緑色の歓喜の声。
デジカメを持つ以前は、 こういう花の前で立ち止まることもありませんでした。 子供の頃は、木や草や虫の名前をたくさん知っていました。 おとなになるにつれ、好奇心や図鑑を手放してしまったのでしょうか。 女の子の名前すら覚えられないほど、心が渇いてしまっていたのです(笑)。
岩の上に咲く馬酔木を折ろうとしても
万葉集にあるこの歌は 伊勢の斎宮だった大伯皇女(おおくのひめみこ)の作。 無実の罪で処刑された弟の大津皇子が、二上山に移葬される時に詠んだと歌のひとつ。 馬酔木(アセビ)の花を初めて見て、この歌も身近に感じられるようになりました。
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