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テーマ:猫のいる生活(136672)
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リハビリ施設利用のお休み。
施設そのものの問題ではなく、他の通ってる人たちの問題です。 施設の車で送迎してくれるのですが、同乗する人が誰もマスクをしない。 特にオバハンは施設に行ってもお喋りばかりで、近接接近もなんのその。 また同乗するオッサンで以前、私の後ろの席で咳ばかり。 施設についたら38度の熱でそのままUターン。 送り出す家族も家族です。 そんなで、こんなご時世ですからしばらくお休みにしました。 オスカー・ワイルドって19世紀のアイルランドの詩人であり作家でもあった人物。 男色を卑猥行為と咎められて収監され、さらに破産を宣告。 服役を終えたときは、世間から見捨てられて、ついにパリ6区のホテルで梅毒による脳髄膜炎で亡くなりました。 だけど耽美的、退廃的19世紀末文学の旗手として森鴎外や夏目漱石、芥川龍之介、谷崎潤一郎なんかにも讃えられてるのですから、なんとも数奇な運命の持ち主です。 オスカー・ワイルドが男色にふけったのは、たぶんに母親ジェーンの影響が強いと思われます。 彼女は女子を欲していたのですが、生まれてきたのは男の子。 それで幼少期のオスカー・ワイルドはジェーンによって女の子の格好をさせられていたのです。 そのオスカー・ワイルドが1890年に著わした有名な長編小説があります。 「ドリアン・グレイの肖像」 金髪碧眼の美青年ドリアン・グレイと自分の肖像画をめぐる不思議な物語。 なんかオスカー・ワイルド自身の姿がオーバーラップされる象徴的な物語です。 画家のモデルになった美青年ドリアン・グレイは、描かれた自分の肖像画を前にして、肖像画のほうが歳をとればいいのにと思います。 その後のドリアンは自由奔放で自堕落な生活を送り続けますが、その度に描かれた肖像画の自分がどんどん醜くなっていくのです。 やがてドリアンは麻薬に溺れ、アヘン窟に出入りするようになります。 その間もどんどん醜悪になっていく肖像画。 逆にドリアンの容姿は肖像画が描かれた時分とまったく変わりません。 若いままだったのです。 ついにドリアンは肖像画こそ自分の良心だと知ります。 ドリアンは絵を破壊せんとする。 悲鳴を聞いて駆けつけた人たちが見たのは、「美青年の肖像画」と「醜い老人」の死に姿だったのです。 この作品は3度も映画化されました。 最初の作品はなんと1945年です。 ハード・ハットフィールドと云うハンサムなアメリカ人俳優が主演のドリアン・グレイを演じていました。 ドリアン・グレイ役はルキノ・ヴィスコンティ監督作品で有名なヘルムート・バーガー。 ヘルムート・バーガーとヴィスコンティは本当の恋人どおしでもありましたね。 主演はイギリスのベン・バーンズ。 映画「ナルニア国物語」でカスピアン王子を演じてますね。 この作品で小道具として使用された自身の肖像画をバーンズは撮影終了後に、母親に贈ろうとして買い取る算段をしたのですが、非売品だと云うことで購入できず。 肖像画は現在、記念館に展示されています。 ドリアン・グレイ役はアイルランド出身のスチュアート・タウンゼントが演じていました。 この「ドリアン・グレイの肖像」から名づけられた精神疾患があります。 「ドリアン・グレイ症候群」 外見や肉体に対する極端な自尊心の病気で、3つの症状が組み合わさってることが特徴です。 ・醜形恐怖症 ・自己愛的性格 ・発育遅滞 醜形恐怖症の自殺率は他の精神疾患の45倍にもあがります。 また、うつ病を併発する率も非常に高いです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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