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テーマ:猫のいる生活(136087)
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日本を訪れる外国人観光客がイチバン喜ぶ鉄道は東海道新幹線ですね。
東京から名古屋を通り京都、大阪へ向かう「ゴールデンルート」で、車窓からは富士山が眺められるんですから。 最近では金沢へ向かう北陸新幹線も大人気だそうな。 古都金沢を始め、立山黒部アルペンルートの富山もありますしね。 よく海外ネットに取り上げられるのが車イス利用者の乗降を駅員が電車とホームの段差解消のボード使って手助けしてるとこ。 こんな国は他にどこにもない日本の誇れる美点です。 それより以前に当発着時間の正確さは世界一ですものね。 鉄道をこんなに普及させたのはアメリカです。 蒸気機関車による鉄道が世界で初めて実用化されたのは、産業革命の先頭に立ったイギリスでした。 それが19世紀中ごろには西ヨーロッパ全土、アメリカで急速に広がったのですね。 アメリカで鉄道網が極端に発達したのは1861年に始まった南北戦争がきっかけです。 鉄道の輸送力が軍隊の機動力に大きな影響をもたらし、その後20世紀半ばまで鉄道が軍事輸送に決定的な役割を果たす先がけとなったのです。 1860年代までに、米国の民間企業は政府の補助金援助を受けて、初の大陸横断鉄道の建設を始めました。 そして1869年に既存の東部鉄道網をサンフランシスコまで接続して「大陸横断鉄道」としたのです。 当時、この鉄道は世界最長の鉄道で、アメリカの人口が西に拡大するのに役立ったのです。 そんな鉄道王国だったアメリカが現在では見る影も有りません。 旅客鉄道はほとんど機能してなく、かつて乗客が使用していた線路の多くは貨物列車のみに使用されています。 多くのアメリカ人にとって鉄道旅行は考慮の対象外なんです。 現在、多くのアメリカ人にとって国内旅行の足は車か飛行機に限られてます。 政府が1920年代に各州の高速道路への投資を奨励し始めたためです。 特にアイゼンハワー大統領の下で加速していきました。 アイゼンハワーの高速道路システムに至った経緯は、1919年にアイゼンハワーが陸軍初のクロスカントリー自動車護送隊に参加したことに遡ります。 このときアメリカの道路の質の悪さにヘキエキしたのですね。 そして1954年の一般教書演説の中で、アイゼンハワーは州間高速道路システムを提案し、それが国防計画であると正当化しました。 高速道路は軍隊の輸送や核攻撃の場合の都市住民の避難に使用できると。 そしてアメリカ政府は民間旅客鉄道会社がゆっくりと無価値なものへと消滅することを容認してしまったのです。 こうしてアメリカの多くの町や都市は旅客列車によるアクセスを失っていったのです。 2021年、バイデン大統領は1兆2,000億$のインフラ法案に署名しましたが、中身は鉄道によるこれまで以上に長い列車の使用と、それによる安全性や貨物輸送に及ぼす影響を研究する費用が含まれてました。 上院議員時代のバイデン大統領は、ワシントンDCとデラウェア州自宅の間をアムトラックで往復したことで有名ですね。 バイデン大統領は「それがどれほど重要か私は知っている」と語ってます。 アムトラック(全米鉄道旅客公社)の北東回廊は2000年に最高時速150マイル(約240km )で走行できる列車を導入しましたが、それでも日本や中国の高速鉄道には追いついていません。 なにしろ現在でも山陽・九州新幹線の「みずほ」は最高時速300km だし、2027年に開通予定のリニア新幹線だと最高時速500km と云いますからね。 狭い日本でそんな高速輸送、私には「?」ですが... それでもカリフォルニアに本拠を置くドリームスター・ラインズはロサンゼルスとサンフランシスコ間を走る豪華寝台列車を新たに導入すると発表してます。 アムトラックも、40年ぶりに寝台列車の車両を新しくするそうです。 しかしアメリカ独特の課題は何世代にもわたって慣れ親しんできた自動車でなく、電車に乗るようアメリカ国民を説得することにつきるのですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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