白いつる薔薇の咲く庭を夢見て

ポカポカ陽気で散歩する人が増えて、ご近所さんと

立ち話をすることも増えた。同じ年代のご近所さんと

数人仲良くしてもらっているのだけど、年配の

ご近所さんとか、ご近所さんの両親とかが散歩してても

挨拶だけじゃなくて、買い物帰りだと自転車降りて、一緒に歩いて

おしゃべりすることもある。



私はもう自分の両親がいないから、なんか母年代の人が恋しい

のだよね。こちらが嬉しそうに話すもんだから、

相手の方も嬉しそうに話してくれる。



犬と猫にも人気だけど、私は近所のおばあさんにも人気かも。

（知らんけど。ほんとはうざがられてる？でも話したく

なさそうな人には話しかけないよ、さすがの私も）




この間は元気そうに見える86歳のおばあちゃん。

旦那様は91歳でこちらも小股だけど、よく散歩している。

この夫婦はあんまり仲良くなくて、ご飯は別々に

食べているらしい。そのために91歳のおじいちゃんは

自分で食べ物を調達するためにリュックをしょって

スーパーまで歩いている。それが健康にいいのかも。



元気そうに見えるおばあちゃんだけど、実は体の

あちこちが痛いそうで、そういうときは暗くなるそうだ。

おじいちゃんとは話をしても楽しくないし、うつっぽく

なって、早くお迎えがきてほしいなんて思うこともあるの

だという。



母も晩年よくそんなことを言っていたなって思い出す。



そんなときに話題にするのはおばあちゃんの4人の孫の話。

元気にしてる？って聞くととたんに目を輝かして

孫の話をしだすのだよね。今3人は東京で一人は名古屋にいる。

名古屋の子はときどき帰ってくる。



この間は一番下の孫とあったとき、「おばあちゃん、顎に毛が

一本はえてる！」と言って抜いてくれたと笑顔で話すのだよね。

急に元気になったわ。やっぱり孫の力ってすごいね。



家の近くまできて、わかれるときには、すっかり元気そうに

なっていたおばあちゃん。よかった。孫4人のためにも

元気で長生きしてねと思う。




あんまり人を羨むことは最近ないのだけど、ご両親、または

母親が長生きしている同年代の人はちょっと羨ましいかな。

今度また、4月半ばに幼馴染5人と会うのだけど、私以外

みんな親がまだ生きているのだよね。だから、親の話も

でたりするのだけど、そんなときはちょっぴり羨ましい。




でも母も健康で長生きしてくれてたら、嬉しいけど、70歳から

大病して84歳まで生きて本人も周りもいろいろ大変だったから

これでよかったと思う気持ちもある。




人っていろいろ贅沢だし、欲が深いのかな。

ただ、もう一回、母と話したかった、

桜も一緒に見たかったなあと感傷的になる瞬間はある。










今年もこんな満開の桜が見れるといいな。











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