1355010 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

イタリアで食べたい

イタリアで食べたい

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Profile

プレッツェーモロ

プレッツェーモロ

Favorite Blog

オークラのデザート ciamiさん

葡萄園 11290715さん
Dolce Compagnia fiorichiariさん
イタリアの幼稚園生… ぴっぴぃさん
Il Suono Dell'Onda~… accoponcoさん
南トルコ・アンタル… turkuvazさん

Archives

Apr , 2024
Mar , 2024
Feb , 2024
Jan , 2024
Dec , 2023

Category

Aug 4, 2006
XML
カテゴリ:

ローマ料理の話を続けなくては、と思いながらも、初めての北ドイツ旅行が約2週間後に迫ってきて、気分はすっかりドイツモードに突入してしまった。

【ドイツワールドカップ関連グッズ】予選A組ドイツ綿製万国旗70cm×100cm 【ショットツヴィーゼル】ビアグラス 6客セット 金メダルのソーセージ ピラーテンヴルスト♪ 3本セット

ドイツのガイドブックを片っ端から借りてきて、面白そうな場所はないか、仕事もそっちのけで探している。


今日は、マイセンブルーオニオンの話を読んで、ウンチクを仕入れた。


読んだのは、『ベルリン/ドレスデン、ドイツを牽引した文化都市』/沖島博美著

旅名人ブックスNO.80、日経BP企画 ベルリン/ドレスデン


この本によると、世界の磁器には、四大ブルーオニオンというのがあるのだそうだ。

元祖はマイセンで、中国の磁器の絵柄を真似て、1739年に登場。
  ↓
【送料無料】マイセンブルーオニオンプレート26cm


次は、バイエルンのフッチェンロイター
かなり適当に調べたところによると、1930年頃の世界恐慌時に、財政難だったマイセンからブルーオニオンのパターンを買ったらしい。
  ↓
フッチェンロイター ブルーオニオン プレート 19cm


3つ目は、チェコのカールスバード
1885年に初めて製造。
これもちょっと調べてみたところでは、元々はマイセンがここを買い取って、マイセンマークの製品を作っていたのだが、後に、ブルーオニオンの権利と共に、製作所を売り渡したらしい。
  ↓
カールスバードブルーオニオン プレート19cmペア


そして4番手は、日本のブルーダニューブ
中国の磁器を手本にしたマイセンの逆輸入版。
50年ほど前に作られた。
パターンの権利をマイセンから買ったようだ。
  ↓
http://saitama-no-suisen.cocolog-nifty.com/


値段を見れば一目瞭然だが、マイセンだけが手描き。
ブルーダニューブを見慣れているだけに、マイセンの値段は、恐れ多くなる。


ガイドブックを読んで、「え~?!」、と思ったウンチクがあった。

それは、

ブルーオニオンの玉ねぎの柄は、
「中国磁器の絵柄を真似たもので、中国では長寿のシンボルとしてザクロの実が描かれていた。
ところが、当時のヨーロッパでは誰もザクロを見たことがなかったため、タマネギと間違えられた」

というくだり。

おいおい。
当時って、18世紀だよ。
イタリアなど地中海諸国では、ザクロは、古代ギリシャや古代ローマの頃から人気の食材のはず。
いくらなんでも、ガセねたすぎる~。


このガイドブック、他の内容はとても興味深いので、思わず信じかけた。

ひょっとしたら、マイセンとイタリアは、交流がなかった?

いやいや、とんでもない。
その証拠が、このガイドブックにも載っている。

マイセンのあるザクセンン州の州都、ドレスデンには、ラファエロの傑作があるのだ。

それは、1513年頃にイタリアのピアチェンツァにあるサン・シスト修道院のために描かれた、『サン・シストの聖母』、または、『システィーナのマドンナ』

この絵。
 ↓
www.skd-dresden.de/

全体はなじみがなくても、絵の下の部分にいる二人の天使なら、見覚えがあるのでは。
  ↓
www.angel-sphere.com/

聖母子をくってしまうほど人気がある天使たちだ。


イタリア製ポーチ(L)ラファエロ天使「サン・シストの聖母」 天使のマグカップ/ラファエロの天使 【送料無料!】 ◆ラファエロ掛け時計


普通、ラファエロの絵は、バチカンとか、ルーブルとか、ナショナル・ギャラリーとか、超一流どころに展示されている。
代表作の『アテネの学堂』は、バチカンの至宝の1つ。
  ↓
art.pro.tok2.com/


ところが、この絵は、ドレスデンにある。
なぜかと言うと、ドレスデンのアウグスト3世が、小さな町が買えるほどの札びらを切って、1754年に、修道院から買い取ったんだそうだ。
1枚の絵画につけられた値段としては、いまだに最高記録と言われているらしいが、値切る交渉もしっかりやっていて、それに1年以上もかけている。

世界的な芸術品を売り払った修道院は、そのお金を、何に使ったんだろう。
数年後に複製が作られて、今も修道院に飾られているそうだ。

サン・シスト修道院
  ↓
www.globopix.net/

修道院の内部
  ↓
www.globopix.net/


ドレスデンの方は、素晴らしい財産を手に入れた。
現在この絵は、ツヴィンガー宮殿のアルテ・マイスター絵画館に展示されている。
この絵の周囲に展示されている絵も、モデナの大公から買い取った作品だそうだ。
おかげで、こうしてはるばる日本からも、観光客がやってくるわけだ。

ツヴィンガー宮殿
  ↓
www.skd-dresden.de/








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Aug 4, 2006 08:16:53 AM
コメント(10) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.