【2直線ラン】
■ 2直線上を踏み込む足に十分体重を乗せて歩く。
■ 着地時、つま先はやや外を向き、ヒザもつま先と同じ方向に向く。モモは外旋。前方スイングに切り替わった瞬間には内旋しながら引き上げられる。
■ 着地した足側のお尻(腰)を前に出す。
■ ウォーキングやジョギングからスピードが上がって来たら、真下に踏みつける感覚を大切に。
■ 真下に踏むと地面からの反動でモモが上がる。そのモモを前へそして素早く下に踏む。
■ 着地した瞬間に着地足側のヒザ、腰が前に出る。
■ 体幹はひねらず、同じ形で目標に正対したまま。
【ホッピング・スキップ】
「クリ、浮いていた足を足裏全体で真下に踏む。
真下に踏むと地面からの反発力が感じられるはず。その反動でヒザ、モモが上がる。分かる?」
「うん。わかるよ。」
「ほんとに?」
「分かる。」
「そーか、やってみるとほら、ビンビン跳ね返ってくるのがわかるよな。
モモがほっといても上がるだろ。
次は、その上がるモモを前に出してみよう。
上がってから出すんじゃなくて、前に上げる感じ。
大きく出さなくていいから、出したらすぐに真下に踏む。
前に出るときには、逆脚がもう着地から、跳ねてくるから、頭の中では、いつも早く下に踏むことだけ考えてればいいんや。」
「ふーん。」
「ぼやぼやしてたら、脚が上がりすぎて後ろにひっくり返るぞ。」
「おーげさ。」
【ホッピング・ラン】
「あなたは、水面を走る忍者です。ひとつのところに留まっていたら沈んでしまいます。」
「えー。」
「足を真下に踏んだら、もう次の足に乗り込んでいく。地面をゆっくり蹴っている時間はない。
地面に着いてる時間を出来るだけ短く、ぱっ、ぱっ、ぱっと次から次に踏み替えていけば、水の中に落ちなくてすむ。」
「強く蹴ったら、水の中にズボッて入っちゃうんじゃない?」
「真下に踏めば大丈夫。真っすぐ踏むと水面から反発がある。
後ろに蹴ると斜めに入ってしまうからダメ。絶対後ろに蹴るなよ。
それとつま先じゃないぞ、足裏全体、どちらかというとアウトエッジで地面をパン、パン叩いて一瞬で次の足に乗る。
後ろに蹴ると足首が伸び、足が後ろに残って前に戻ってこない。
真っすぐ踏めば足は上がる。」
「へーい。」
【スタート】
■ バックステップ(後ろ向きダッシュ)から手を叩いたら前にダッシュ。
■ 後ろに両足ジャンプ3歩で前にダッシュ。
■ 横向きにクロスオーバーステップ。手を叩いたら逆方向にダッシュ。
■ つま先立ちから踵を踏んでスタート。
■ 前傾・ヒザ抜きスタート。
■ 前足の横から手を作動。
「クリ、スタート直後は、前傾を保ってヒザの抜きを意識すること。
絶対に猫背になるなよ。胸張って行け。」
「ほーい。」
「スピードが乗ってきたら、ヒザを上げようとか手を前後に大きく振るなんて考えなくてもよし。
足の切り替えの速さと地面から力をもらうことだけ考えな。」
「へーい。」
【スパート】
「真下に踏む。
蹴らない。忍者。最初から最後まで同じ。
後ろに蹴らないので足首は伸びない。曲がった形のまま上がり、踏む。
反発力でモモが前方にスイング。その足を出来るだけ早く下へ。
着地した足が地面に着いてる時間はもったいない。
飛んでるように、空中に浮いて走る。
焼けた砂の上を(アチチ、アチチ)と走る感じ。ただし、つま先じゃなくて、足裏全体で踏む。」
伸びた筋肉は伸張反射で収縮する。
それ以上伸ばすと危険なときもあるし、伸びてるはずが、あっという間に縮んでしまうこともある。
逆に、縮んだ筋肉は伸びる。
「クリ、背伸びしなくてもいいから、いま自分のやるべきことを精一杯やれ。
必ず、来る。ジャンプする前は、沈むやろ。
なかなか、うまくならなかったり、速くならなかったり、勝てなかったり。
そんなのは、みーんな、次に行くための準備だ。
結果がでなくても考えて努力するこっちゃ。
苦しいときを耐えて乗り越えたらジャンプできる。
伸張反射といっしょだな。」