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カテゴリ:教授の雑感
今日、同僚のN先生(女性)と話をしているうちに、彼女が塚ファンだということが判明しまして。
とはいえ、年季の入ったファンではなく、せいぜいここ数年、ファンになった、ファン歴の浅いファンとのこと。ちなみに、N先生の推しは愛知県出身で月組トップの珠城りょうさんなのだそうで。 で、塚ファンの何が楽しいかというと、自分の推している人が、段々出世してトップになるのを見守ることだそうで、Nさん的には自分の推していた珠城さんがついにトップに立ったということで、幸せの絶頂なのだとか。 反面、トップに立ったということは、珠城さんが宝塚に在籍できる時間も限られてくる。トップは3年前後で入れ替わるそうですのでね。だから、珠城さんがトップのうちは、出来るだけ時間を作って公演を見にいくのだとか。 というような話を聞いていて思ったのですが、ある意味、塚ファンというのは、大相撲ファンに似ているのかなと。つまり、新入幕あたりから目をつけていた力士が段々出世して横綱までなるのを見守るのが至福、的な。そして横綱になったらなったで、最高に嬉しい反面、もうあとは引退しかないという一抹の寂しさもある、的な。 あと、N先生によると宝塚のいいところは、かならずハッピー・エンドで終ることだと。 公演の題目が悲恋の場合もあるけれど、例えば『ロミオとジュリエット』とかで、ヒロインが死んで悲劇的な幕切れになるとしても、そのまま終わらず、その後で死んだ人も死ななかった人も、みーんなニコニコ笑顔で再登場して、派手なフィナーレをやるというのですな。つまり、「さっきのは演技、演技! 本当は死んでませーん! 皆さん、楽しんでくれましたか~!!」的なパフォーマンスをやると。そうやって、最終的には派手でご陽気な雰囲気にして、それで客を送ると。 この、最後の派手なパフォーマンスで、劇中の敵も味方もノーサイド状態にし、観客には幸せな気分になって帰ってもらう。この徹底したハッピー・エンドな方針が、エンターテインメントとしてたまらないと。 なるほど! その意味では、まさに宝塚にはハーレクイン・ロマンス的な側面もあるわけか・・・。 というわけで、宝塚ってのは、やっぱり娯楽として筋金入りのものなんだなと、いたく感心してしまったワタクシなのであります。女性ファンの心を掴んで放さないわけだ。納得。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 15, 2019 12:41:46 AM
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