オーシャンズ/風のかたち
現状があまり動かなくて、イライラがたまってきたので映画を観ました。気分転換ってやつ・・オットが観たがっていた「オーシャンズ」海は大好きだし人間ってちっぽけだなあって感じられたらいいかなあってきれいな映像でした。自然はやっぱり偉大で、素敵で、やさしい・・・反面、とても厳しくて残酷でした。アザラシのお母さんがわが子を抱く。心からいとおしそうにやさしくて、あたたかくて。ウミガメの赤ちゃんが孵化してすぐに海に急ぐ。小さい体全身で急いでいる。空から鳥が狙っているからだ。狙っている、なんてナマヤサシイものじゃない。次々に急降下しては、ウミガメの赤ちゃんをくわえていく。そこで、流れるナレーション・・・ウミガメの子が全部食べられてしまうことは決してありません 自然は大いなるバランスを保って・・・・ * * * * * * * * * * * * * * *人間は自然のバランスを壊しているそれはよくわかるかといって自然のバランスに従っていたら娘は、今、いない自然のバランスに抗い続けてくれた歴史のおかげで娘の今があると思うと、私は今、どうしたらいいのだろう * * * * * * * * * * * * * * *映画の後半で、底びきだか巻き網だかよくわからないがとにかく、大型の網で魚を根こそぎ取ってしまう漁の描写があった。大型のサメなどもかかっている。漁師はサメがかかるとヒレだけをあっという間に全部切り取り、それを干す。サメは尾びれも胸びれも、ヒレは全部取られたまま海へと捨てられる。生きている。エラは動いている。でも、泳ぐことはできない。ヒレがない。ただ沈んでいく、海の底へ。海底で体をゆすっても、どうもがいても、泳げない・・・ * * * * * * * * * * * * * * *自然のバランスに抗う歴史をもう、元に戻すことはできない、と思う。が、こんなむごいことまで・・・でも、高級なはずのふかヒレが結構、手ごろな値段で売られていて、それを喜んで買ってくる。そのかげでヒレをもぎ取られたサメが海底に捨てられているのだ。これらはすべて、私たちの望んだこと。私たちの責任だ。人間は、どこまで抗ってどこまで自制すればいいのか・・・・とにかく「感謝」しようでも、「感謝」することしかできないのか・・・ * * * * * * * * * * * * * * *先週は前の日記でも書いた「風のかたち」を観た。聖路加国際病院の細谷先生が主体となって小児がんの子どもたち、退院した子たち、克服した子たちを集めてここ10年くらい、毎年していたキャンプ「世間からの偏見や、つらい過去や、将来への不安・・・ そういった子どもたち自身の思いを 同じ病気をした仲間たちと、思う存分吐き出すことで 気持がほぐれることがあるかも」と始まったという。その10年間のキャンプに密着して撮りためた映像をまとめたものだ。今、日本では、25,000人に1人の子が、小児がんになるという。細谷先生は「はずれくじ」といった。誰かが、このくじを引き当てる。でも、映画の中の子たちはみんな明るくて、強くて、未来を生き生きと語る。中には、いなくなってしまう子もいるが。「家族のだれか、じゃなくて、私でよかった 私は結構、がまん強いから・・・」笑いながら答える中学生「いっぱい助けてもらったから 人の役に立つ仕事がしたい」多くの子が言う。やさしい。強い。しなやかだ。 * * * * * * * * * * * * * * *でもね・・・こんなこと言っちゃいけないことはわかっているんだけど強くなくてもやさしくなくてもぐうたらでもよかったんだよ・・・。 * * * * * * * * * * * * * * *たくさんの方に観ていただきたいと思います。風のかたち応援ブログにて上映スケジュールが分かるかも?これ以外にもあちこちで上映されるようです。ぜひ、チェックしてみてください。私は、また1年後くらいに観たいと思います。