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2013.08.15
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逢坂剛の〈御茶ノ水署シリーズ〉の第5作を読んだ。

○ストーリー
御茶ノ水署の生活安全課の斉木と梢田は,警察官のクセに怠け者で有名なコンビだ。だが警視庁の麻薬特捜隊が地元のペットクリニックに対して,署に無断で内偵をしていることに腹を立て,彼らを出し抜くこうとする。だが,彼らを翻弄する謎の老人が登場して・・・

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逢坂剛は警察官を主人公にしたシリーズをいくつか書いている。警察庁キャリアと所轄が大きな謎に挑む〈百舌シリーズ〉,暴力団よりも悪い刑事が主人公の〈禿鷹シリーズ〉,そして怠け者刑事コンビが主人公の〈御茶ノ水署シリーズ〉。

こうして並べてみると,一般的な警察小説とはずいぶんと異なる切り口でアプローチをしていることがわかる。

さすがはハードボイルドの大家・逢坂剛だ。

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この作品は〈御茶ノ水署シリーズ〉の第5作にあたる。どちらかと言うと,この作者の中ではマイナーなシリーズなので,「もう5作も出ているんだ」という驚きの方が強い。

怠け者でサボってばかりで,管轄の店からタダメシを食わしてもらうことばかりを考えている,という型破りだけど,ひじょうに人間的な主人公が特徴だ。

もう1つの特徴は,作者自身が事務所を構えている御茶ノ水,神保町界隈の飲食店のリアルな描写で,これを目当てに読んでいる人もいるくらいだ。

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この作品は,このシリーズで初めての長編で,ハードカバーで300ページを超えている。だが残念なことに,短編2つ程度の中身しかなく,それを無理やり水増しして引き伸ばした,という印象だ。

いくら怠け者の斉木と梢田でも,素人ばかりの麻薬密売組織に翻弄され続けて,その経過を長編で語られても,読んでいてちっともワクワクしない。

いかにも怪しい老人が登場して,警察を混乱させるという大雑把な展開があったと思えば,急にヌイグルミの糸という細かいポイントが重要になったりと,ギャグなのか真面目なのか一定しないのも良くない。

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大きいところでは負けても,小さい部分では勝つ,みたいな味わいのあるシニカルなハードボイルドのシリーズだと思うのだけど,結末もあまり”クールさ”を感じさせるものではなかった。

うーん,短編集は良かっただけに残念。










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Last updated  2013.08.17 21:18:34
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