カテゴリ:観戦記(三菱水島FC)
【岡山県サッカー選手権(天皇杯予選)決勝】
◆14:05 kick off(神崎山陸上競技場) 1-0 三菱水島FC 3 0 ファジアーノ岡山 2-0 今日の岡山地方は、午前中、薄曇りだったものの、午後からは、夏の日差しが戻ってきて、選手にとっても観客にとっても厳しい暑さとなりました。 今日の神崎山陸上競技場の観衆は350人くらいで、昨日の準決勝に比べて、若干多い程度。 内訳は、メインスタンドのファジ側120人、水島側80人、バックスタンドに150人といったところ。岡山市と倉敷市のチームだから、水島FCがアウェイって感じです。 まぁ、今日、2000人も詰めかけていたら、駐車場からあふれた車で大混乱して、西大寺署から、きついお灸をすえられたでしょうけど・・・。(笑) 観客「数」だけでなく、岡山県No.1のチームを決める大会の決勝戦なのに、スタンドには次代を担う、中高生や小学生の姿が皆無に近い。こどもたちには、スタジアムにまでやってくる足がありません。 岡山からJを目指す といったときに、チームの強化とともに、いかにファン、サポーターを増やしていくかということは不可欠のことです。 これだけの好カードは、そういった意味では、ファン層の拡大には絶好の機会だったわけですが、消費地から遠い神崎の地でやらざるを得なかったのは、残念でした。 岡山ダービーといっても、全く岡山市民も倉敷市民も巻き込んでいませんから、ダービーというには、10年早いって感じです。 県協会=ファジアーノ というわけではありませんが、岡山からJを目指すという高い目標を掲げるならば、天皇杯の予選の開催場所についても、これからは、その目標を達成するために最適な場所でやっていく必要がありますね。協会の行事をこなしていくついでにJも目指しているというのならば、別ですが・・・。 といっても、今年は岡山国体という特殊事情があって、会場の確保は、ままならないってことだと思います。 ないものねだりになってしまいますが、県南部にもサッカーの聖地がほしいですよね。 今日は、NHK岡山放送局あげてのサッカー中継。中継カメラもたくさんありましたが、NHKは天皇杯の共催団体になっているから、本社からしっかりと予算がついているのでしょうか?テレビ画面を通して見ると、今日のゲームが一般視聴者の目には、どのように感じられるか楽しみだし、見逃した細かいシーンを確認できるのはありがたいです。 OHKのスタッフの方も、メインスタンド上方から、カメラ1台で取材されていたので、この模様はスポーツスピリッツ放映でしょうか? 三菱水島サポは、メインスタンド東側の上方に10人ほど。今日は太鼓も2つで、昨日よりかなりのパワーアップです。太鼓の一つはファジサポからの借り物だそうで、両サポは対立しているわけじゃないんですよ。(笑) ファジサポは、バックスタンド西側のコーナー付近に20人ほど。カフェバーに集うようなおしゃれな若い人達が主体です。一見、怖そうだけれど、礼儀正しく、サッカーを心から愛する人達の集まりです。今日も、試合開始から終了まで、よく通る歌声が、メインスタンドまで届いていました。 じゃあ、水島サポは、どうなんだ?と言われても・・・。町のお好み焼き屋のお客さんって感じでしょうか?(笑)実際、老若男女、幅広く、とてもフレンドリーな感じですよ。 両チームのサポーターも初めての対戦となりますが、両サポーターのの声援がスタジアムに響きわたる光景に、本当に感動を覚えました。 両チームのサポの共通点というと、岡山のサッカーを愛する広い気持ちを持っていることと、レッズサポが多いことでしょうか?(笑) 両チームのユニホームは、どちらも赤系統で、試合前のテントの中での打ち合わせの中の抽選で、水島FCがホームユニ着用が決定。また、前年度の優勝杯の返還も質素に行われました。 先発メンバーは、昨日と比べて、水島FCはFW2枚替えてきたけれど、ファジアーノは全く同じメンバー。 【三菱水島FC】 【ファジアーノ岡山】 1 渡辺(聡) GK 1 藤井(陽) 39 野村 DF 4 石原(翔) 5 三宅 DF 3 小林 20 加藤 DF 5 乙倉 36 五藤 DF 30 横田 46 土屋 MF 7 藤井(一) 26 山下 MF 20 福森 29 曽根 MF 11 石川 9 原賀 MF 8 田渕 2 檜垣 FW 18 石原(龍) 18 関根 FW 10 吉谷 試合開始前、水島サポの人達と話したとき、水島FCが普通に3-0くらいで勝つという声と、接戦でなんとか1-0で逃げ切るような展開じゃないかという声がありましたが、結果は、前者となりました。 やはり、リーグのレベルの差が、そのまま出た感じです。 スピード、個人のテクニック、いずれも、明らかに水島の方が上でした。本当に、何かから解き放たれたように、水島FCの選手達は、走り回っていました。 水島FCは、JFLで最下位といえども、レベルの高い相手に20試合戦っていますが、ファジアーノは、中国リーグで、9試合しかやっていません。このあたりの経験の差が出た感じでしょうか。 また、天皇杯の予選は、昨日からの連戦になるけれど、水島FCは、選手層が厚いので、途中、選手の入れ替えがうまく出来ていました。今日の先発メンバーにも、昨日は、バックスタンドで、芝生に座ってまったりと観戦していた選手もいましたし・・・。(笑) 前半、キッキオフ直後から、水島の速い左サイドをえぐるプレーから、真ん中に切り返して、何度も決定的なチャンスが多かった。 ファジアーノは、ときおりカウンターを見せるものの、ロングシュートしか打開策がないように見えました。 前半33分、左サイドからのクロスボールを山下選手が右から走り込み、ゴール左隅にシュートが突き刺さり、水島FCが先制。 このまま、前半は1-0で終了。ファジアーノには、勝利の匂いが漂ってこない展開です。水島FCの負け試合を9試合も経験していますから、わかります。(^^;; 後半に入ると、ファジアーノはときおり見せる石原(龍)、吉谷選手の鋭い飛び出しも、クロスの精度に欠いて、得点には至らい場面が続く。 ファジの福森選手は、セットプレー、ミドルシュート、そしてディフェンスと孤軍奮闘の活躍で、すごい運動量でした。ただ、いつものように彼が巧みにボールを奪っても、また、相手に奪い返されてしまうのが、いつもと相手のレベルが違うせいでしょうか?なんで、彼が国体代表に入っていないのかなぁ・・・?? 水島FCペースで試合が進み、後半25分、水島FCは左からのコーナーキックを三宅選手が頭で合わせて 2-0。 その後、ファジのカウンター攻撃を、水島FCの渡辺選手の勇気ある飛び出しで、ファジに得点を許さない。そのときの接触で、渡辺選手は頭を打ったようで、数分の試合の中断。 試合終盤は、水島FCは、途中交代の10番高畑選手の素速い飛び出しが目立ちました。 最後は、ゴール前の混戦から、ゴール正面から高畑選手が決めて、3-0で勝負あったという感じでした。 さて、水島FCは、天皇杯でロッソ熊本にJFLの格の違いを見せつけなければなりません。是非とも、J2の山形と対戦するまで、勝ち進んでほしいです。 一方、ファジアーノは、もしかしたら、次回、水島FCと対戦したら、勝てるかもしれません。しかし、JFLのレベルには、まだまだ、距離があることがわかりました。 水島FCサポも含めて我々岡山のサッカーファンの一番の願いは、ファジアーノがJFLに昇格することです。 今日の敗戦により得たモノも多いと思うので、JFL昇格に向けて、もう一度、戦略・戦力を練り直す必要があると思います。 ファジアーノには、絶対に負けられないゲームが3試合あります。中国リーグの佐川中国戦、そして、地域リーグ決勝大会の予選リーグの2試合。 今年は、JFL下位チームとの入れ替え戦なしで、2~3チームの昇格が可能なので、是非、今年こそ決めてください。来年、JFLのチームとの入れ替え戦は厳しいですから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[観戦記(三菱水島FC)] カテゴリの最新記事
|
|