哀れなり、ニホンミツバチ
昨日のNHKニュースで、JR和歌山線高田駅に大量の蜂が集まり、乗客が避難、蜂を駆除、とやっていましたが、その蜂の種類が「ニホンミツバチ」と聞いて、愕然としました。安易に駆除する前に、何か方法あったんじゃないの?とね。以前NHKの特集番組でやっていましたが、ニホンミツバチはとても穏やかな性質で、人に危害を加えることは滅多にない、とのこと。昨日のニュースでも「刺された人は誰もいない」と言っていたのがその証拠でしょう。養蜂家の人がニホンミツバチの集団を自分の手に止まらせて、更にレポーターのお笑いタレントの手にも移したりしていましたが、その時も決して刺されてはいませんでした。本当におとなしい奴なんです。それに結構賢いんですよ。スズメバチが巣を襲撃してきたとき、西洋ミツバチの場合、1匹ずつ相手に向かっていって、結局その都度殺されて全滅、というパターンになってしまうのですが、ニホンミツバチは違います。1匹のスズメバチに何十匹もの集団で向かっていって、全員でスズメバチに群がります。そして自分達の体温を一気に上昇させます。ニホンミツバチの方が耐性温度が高く、スズメバチよりも高い温度でも生存可能という特質を活かし、集団でスズメバチを蒸し殺してしまうのです。西洋ミツバチには真似の出来ない芸当、見事なチームプレーです。そんな賢い穏やかな性質の蜂たちがあっさり駆除されてしまうとは・・・立ち寄った場所が悪すぎたのですね。