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BOSSの備忘録。

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2010年07月19日
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カテゴリ:演劇
2009/2010シーズン
「エネミイ」
作/蓬莱竜太
演出/鈴木裕美
出演/高橋一生、高橋長英、梅沢昌代、高橋由美子、林隆三、搓川哲朗、粕谷吉洋
2010年7月17日土曜日 13時開演の部
新国立劇場 小劇場 1階D4列6番
入場料/5,250円

二週続けて土曜日に観た義理芝居が超の付くつまらなさでへこたれていた。
何の意味も何の意義も感じられない。
おまけに一本は明らかな稽古不足。ろくに台詞も入っていない。
もう一本は出ている役者(?)と役がまったく合っていない、見当違いな作品〈?〉。
無駄な時間とお金を使ってしまった。

が、今週の二本は超の付く面白さ。

「エネミイ」は懇意にしていただいている搓川哲朗さんの出演作品。
搓川さんもおっしゃっていたが、久しぶりの現代劇。
そう言えば、蜷川さんのところでは殆どがシェイクスピアか古典劇ですもんね。

で、これがホントに面白かった。
ひと言で云うと、完成度の高い、大人の芝居。
演技に関しては安心して観ていられる。
が、ストーリーはもの凄くスリリングである。
世代間の考え方の違い。
また、同世代間の志の違いからくる対立関係。

私は若い弟子二人を連れて観に行ったのだが、彼らと私では感情移入する登場人物が明らかに違う。
が、その登場人物がキチンと描かれているので、どの世代の人が観ても登場人物の誰かしらに感情移入できるようになっている。
それが、誰が観ても面白い理由だろう。
私は幾つになって志を捨てない、林隆三さんと搓川哲朗さんの役に感情移入して観ていた。
「学生運動」がテーマのひとつになっているので、同時代の経験者はまた違う感想を持つのだろう。

とにかくテーマ性のハッキリとしたスリリングで面白い芝居である。
再演を願う。

この作品を最後に鵜山仁さんが新国立劇場の芸術監督を去る。
お疲れ様でした。
素敵な芝居をありがとうございました。





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最終更新日  2010年07月19日 14時01分19秒
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