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テーマ:調味料&食料品 の 話(62)
カテゴリ:視・紙・誌面から
カナダの話らしいが、驚いた。最近、バターが非常に硬くなるらしい。バターを使う菓子類のレシピを変えないといけないレベルだそうだ。その原因が泌乳量を増やすと言う「バイパス油脂」と呼ばれるパーム油だそうだ。
パーム油と聞いてすぐに分かる人はその業界の人なんだろうが、フライ用によく使われる、アブラヤシ由来の固形油である。安くて、加熱に強い。融点は40度くらいではなかっただろうか。ネットで調べると既に日本でも使われているようだ。畜産試験場からの報告もある。牛の中で脂質がどう代謝されているのか、詳しくは知らないが、飽和脂肪酸が増えて乳脂肪の性質が変わって行くとしたらちょっと考えなければならないのではないだろうか。 牛乳は子供の頃から「高栄養」として広く飲まれてきたが、物性が変わるほど脂質の内容が変わってしまって大丈夫なんだろうかと考えてしまう。不飽和脂肪酸が多ければいいと言うものでもないと思うが、草食動物が出す本来の乳と高脂肪食から出す乳を同じように扱うかと思うと、少々牛が気の毒になってくる。 エネルギーの乱用で地球環境を壊してきて、今度は自分の摂食物も変えようとしている。高脂肪乳はたぶん高く売れるのだろうが、椰子が生えるような環境の牛と日本で暮らす牛を同等に考えていいのかと疑問に思う。死体の処理が面倒なので手を付けずにいるが、畑の草を食べさせてヤギを飼い、その乳をとることを考えていた。「自然の恵みを頂く」という姿勢にはなれないものかな。資本主義の限界? 自然は時として人間に牙をむき、「不作」という結果も与えるが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年03月22日 21時30分07秒
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