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Ryu-chan6708

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2006.06.04
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テーマ:お勧めの本(7289)
カテゴリ:読書感想
最近、映画「ダビンチ・コード」の公開でキリスト教信者の批判を浴びているようだ。
しかし、それよりも、ショックだと言われているのは、『ユダの福音書』の発見だ。それによるとユダは裏切り者ではなく、イエスが深く信頼していた使徒だという。この福音書は異端として葬り去られていたのが長い数奇な運命をたどり修復・解説を経て発行されることになった。

発見・復活までの取材は、「ユダの福音書を追え」で高名なジャーナリストが追う。
そして、『ユダの福音書』そのものは、「原典 ユダの福音書」で和訳が発行された。

ユダが裏切り者であるということから、ユダとユダヤ人を敵視し、ついにはナチスのホロコースト(大虐殺)となる。一神教のこわさというものをつくづく感ずる出来事である。

ダビンチ・コードの背景も「ナグ・ハマディ文書」というキリスト教の定説を覆す文書の発見という新事実に基づくものだ。

自然科学同様、これこそ、宗教の基礎は「99.9パーセントは仮説」でなく、「100パーセントは仮説」だ(2006.04.25の日記参照)。その意味で一神教というのは、自然科学に似ている。だから右脳思考でなく、左脳思考ではないのかと疑いたくなる。

  このような事実により、一神教の陥りやすい原理主義的な活動が反省する方向に向うことを期待したい。

また、そこに、「無思想の発見」「日本の無思想」「国家の品格」が指摘する日本の多神教的な見方が、世界的レベルで見直される余地があるように思う(2006.06.03の日記参照)。

 「国家の品格」を出した藤原氏はさらに危機感から「この国のけじめ」を出している。

 評論家立花隆氏も「この国は今、百年に一度あるかないかの危ない大きな曲がり角を曲がりつつある」として、「滅びゆく国家」を発行している。

 岸田秀氏のいうように日本は一神教的なものと多神教的なものがゴチャゴチャになってきている(2006.05.28の日記参照)。「一神教の長所と多神教の長所を接合するという虫のいいこと」ができるのか、「一神教の短所と多神教の短所を接合する」という最悪の状態になるのか、「曲がり角」である。

  これらの日本の動きと「ダビンチ・コード」をめぐる騒動やこれから予想される「ユダの福音書」騒動は、底辺ではリンクしているという視点を、日本人が持てるかどうか、そこに日本の運命がかかっているのかもしれない。

 岸田、養老、加藤、藤原、立花と経過してきたこの知的街道は終点か。

ユダの福音書を追え

原典ユダの福音書

この国のけじめ

滅びゆく国家









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Last updated  2006.06.04 11:13:53
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