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私:一昨日の「世界新秩序・米中を追う」欄の続きで、今回は米国側からの取材だね。 取材相手は、中国で生まれ、駐中国米大使などとして対中外交に深く関わってきたJ・ステープルトン・ロイ氏だ。 ロイ氏は、この10年でアジアは大きく変わり、その転換点は08年の世界金融危機で、中国はすぐに高い成長率を回復させ、日本を抜いて世界第2の経済大国になり、米国を追い抜こうとしている。この事実は、中国人に計り知れない心理的影響を与え、ナショナリズムに拍車がかかった。それが領土紛争に強硬に臨むという態度に表れ始めたという。
A氏:一昨日の中国の呉建民氏とほぼ同じ見方だね。 安倍政権の集団的自衛権の行使はどうかね。
私:歴史問題を抱える中国や韓国の人たちは、日本が集団的自衛権の行使により普通の国になって地域で役割を果たすことに強い抵抗を感じる。むしろ、地域の緊張を高める結果にもなっているという。
A氏:米中2強関係はどうかね。
私:米中2強でなく共存目指すもので、他国に従わせる国際秩序が(米中の)『G2』体制だとすれば、米国が目指しているものは全く逆。2つの大国の競争関係をうまくコントロールすることこそが、「新型大国関係」の目的だという。 ただし、取材記者のまとめでは米中の首脳がともに口にした「新型大国関係」の解釈には、実は違いがあることが、次第に明らかになってきたという。 一方、米国は「共通の利益(Common Interests)」で協力し合い、衝突を避けようとしている。気候変動や北朝鮮問題などでの協力を指し、中国には国際法に基づいて行動するよう求めてもいる。 多くの立場の違いを抱えつつ、いかに米中関係をコントロールするか。根底となる信頼関係が築けていないなか、米政権はもがいているように見えるという。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.07.21 07:37:11
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