らっきの子ども達
猫を放し飼いにするけど、避妊手術をしない。生まれた子猫を崖から落としてしまうという衝撃の記事があるという。私は原文を読んでいないので、日経新聞の記事を購入しようとしたら、ネット上から入手できなかった。すでに記事を取り扱っていないのだ。それはどうなんだろう。載せる、という判断をしたのなら最後まで責任を果たすべきだと思う。話を戻そう。らっきを拾ったとき、最初妊娠しているとはわからなかった。病院で骨折の有無を調べたとき、小さい子猫の骨格が写っていたのだ。「もう、1、2週間で生まれますが、今なら避妊手術と一緒に摘出できます。」と獣医さんが柔和に語った。私と夫は顔を見合わせて、「里親を捜してみます。」と答えた。らっきは衰弱していて、大規模な手術に耐えられるとは思えなかった。拾った猫にそこまでする義理はないとどちらの両親にも反対された。けれど、らっきは何もいえないし、もう生まれる寸前の子猫を始末してしまうことができる程の神経は持ち合わせていない。万一の時には、猫と住めるマンションに引越をしないといけない・・・。総勢5匹の猫と暮らせるだろうか・・という不安を抱えての里親捜し。幸い、生まれる前から、毛色も性別も問わずという形の募集に答えてくださる方がいて、3匹はすぐに離乳が始まるとすぐに引き取られていって、今も幸せに暮らしている。最後に残ったクロオも出雲で逞しく育っている。自然の姿が一番だというなら、猫を飼わなければいいのに。マルタ島のように島民のすべての人が猫を愛し、餌を与え、共存しているところもあるのだから、そこに住めばいいのに。動物を飼うこと自体が人間のわがままかもしれないが、動物を食べるわけでもないのに殺すことはわがまま以前の問題だと私は思う。