みかん農夫の5月のまとめ
一、みかん園の5月です
みかん園の5月ですが、みかんの花の季節でした。
今年の開花は、例年より少し遅れて、9日-13日ころがピークになりました。
それは、みかん園の前半のハイライトなんです。
これは、5月4日の様子です。
満開直前のみかんの木です。
この少し前の4月23日に、遠路二ホンミツバチがやってきました。
この新たな環境で、ミツバチたちの花粉と花蜜集めがはじまりました。
5月のみかん園は、その他に、八十八夜の5月2日には茶摘みがありました。
さらに、5月23日からは、一雨ごとに繁茂してくる雑草ですが。
二循環目の草取り・草刈りを開始しています。
みかん園の方は、自然の年間サイクルですから、
多少の時間はずれても、毎年、同じような作業をすすめています。
二、取り巻く社会、時局問題ですが
この自然の営みを蹴飛ばすかのように、
この5月は「日本国憲法」をめぐり大きな議論が展開されてます。
当方も、5月3日横浜の憲法集会に参加してきました。
その一コマ、舞台そでの主催者たちは、厳しい表情でした。
ことしは、太平洋戦争の反省の上に「日本国憲法」が制定されて70年がたちますが、
現在の戦後生まれの政治家の中から、とくに政権のグループのやからによる勝手な暴走ですが、
憲法の三原則、とくに「二度と戦争をしない」との平和の誓いが、危うくなっています。
5月14日には、安倍内閣が戦争法案を閣議決定し、15日国会提出しました。
その後、5月20日には党首討論会が開かれ、全体で45分間でしたが、
民主・岡田、維新・松野、共産・志位の各党党首が討論しました。
すでに、ここで問題は、はっきりと浮上してますが。暴走です。
5月26日には、衆院本会議で代表質問が行われました。
自民・稲田、公明・佐藤、民主・枝野、維新・太田、共産・志位の各議員でした。
さらに、5月27日・28日に衆院平和安全法特別委員会で 議論が交わされました。
これらの議論は、勤労者は働いてますから、午前9時から午後5時の質疑は聞いていることは出来ないのですが。そんなことはお構いなしです。
日本の明暗が問われてますから、見過ごしはできません。なるべく追跡です。
限られてはいても、新聞、ラジオ、テレビなどで、議論の内容を追いかけます。
まったくもって、屁理屈の様な国会議論ですが、その中からはっきりしてきますが、
従来の日本のあり方をひっくり返して、
1.自衛隊の海外派兵を、地域限定せず世界のどこにでも出動できるようにするとの法案です。
2.現に戦闘が行われているところ以外なら、支援に出かけれるとの法案です。
3.海外での治安活動に参加して、武器使用が出来るようにするとの法案です。
これまで憲法の平和原則により禁じられてきたことを「自由」にするというんです。
この議論のゆくえは、日本のあり方が根本的に問われています。
主権者の国民の意志が、国会議員諸氏にどう議論され反映されているか、注目です。
その国民一人ひとりの意志が、どう生かされているか、そこが問われています。
(また、5月27日には沖縄県翁長知事が、アメリカに県民意志を伝えようと訪米しました)
休日農夫としては、自分に何が出来るかといっても、いたって心もとないのですが、
少なくとも、従来の範囲内で、手探りしているだけでは、不十分だということです。
発言も、また一つだということです。
三、そうした中での学習でしたが、5月に読めた3冊を紹介します。
1.プレハーノフ著『歴史における個人の役割』(岩波文庫)を読みました。
初期のプレハーノフは「ロシヤ・マルクス主義の父」といわれていますが、
短い著作ですが、テーマがすごいですね。歴史観のながれを探っています。
しかも中身は、「なるほど」と感じさせてくれる、すばらしい作品です。
2.それと『憲法読本』(杉原泰雄著 岩波ジュニア新書 1981年刊)を読みました。
「日本国憲法」の生まれてきた歴史、その中身を解説してくれてます。
若者向けに書かれたコンパクトなものですが、
64の手習いには適したもので、当方の憲法学習の基礎になる一冊だと思っています。
3.もう一冊、不破哲三著『スターリン秘史』第三巻(大戦下の覇権主義上)を読んでます。
ソ連の社会主義が換骨奪胎で1930-40年代に、ここまでおかしくなっていた。
これまた注目です。
歴史の空白部分です。ソ連の変質と世界の共産党がくぐった試練を解明しています。
まだ通読しただけですが、近々感想くらいは紹介できると思っています。
以上、5月でした。