注文の梅とビワを収穫してきました
6月12日は、早川へ梅とビワの収穫に行ってきました。
今回は、いつもの収穫と少し違います。
お客さんによる販売が見えていない中での収穫とはちがって、
今回の梅とビワは、すでに予約注文をうけたものについて収穫するわけです。
とくにビワというものは、収穫したものを早く届けないと、傷みやすいんですね。
みかんの場合は、ある程度の期間、追熟という過程があるんですが、
ビワはそれとは違っています。
甘く熟したものを収穫したいんですが、そうしたものは直ぐに傷んでしまうんですね。
ビワについては、収穫したものを1日、2日で消費者へ届けなければなりません。
一般的な商品のように、店頭に並べてお客さんを待つなんてことをしていては、
置いてある間に、そのわずかな期間に、ビワは傷んでしまうんですね。
従って、美味しいビワは、収穫してから、2日間くらいが勝負なんですね。
とにかく、今日は、6月10日の朝市で注文のあった梅とビワを収穫してきました。
もちろん、収穫はそれだけでは終わりません。
本日の、それ以外に収穫した産物です。
バケツの中にある4品目が分かりますか。
これからが旬の真竹があります。
その他にも山ウド、みつば、ノブキを採ってきました。
いずれも、早川・石垣山の、豊かな自然の恵みです。
ところで、本日の作業は、収穫だけではなかったんですよ。
これは、みかん園の様子ですが、
みかんの木の裾に迫るくらいに雑草が繁茂してきています。
梅雨いりしたこの時期は、一雨ごとに繁茂してきます。
今日の眼目ですが、梅の収穫とともに、この草刈り作業があるわけです。
この時期は、この草刈り作業が、どの農家も欠かさずに取り組んでいます。
しかし、農作業は順番が肝腎です。
先に果実を収穫しておかないと、草刈りした後に収穫などをしていたのでは、
難行苦行の草刈りでくたびれちゃって、収穫作業が「まぁ、いいか」と荒くなっちゃいます。
それでは、せっかく一年間、苦労をしてきた成果を、取り逃がしてしまうんですね。
最終段階で、まさに画龍点睛を欠くことになってしまいます。
良い作物の収穫をするには、それなりの対応が必要です。
収穫以外にも、農作業はいろいろありますから、
その順番を明確にして、収穫の集中力が大事になるわけです。
これは、収穫した後でしたが、草刈りした様子です。
シッチャカメッチャカな草刈りでした。
作業者の心理が刈られた草に出ています。
すでにクタクタになっている下での、炎天下の草刈り作業でしたから、
早く済ませたいとの心境が出ています、まぁ、ある程度はしかたがありません。
すでに梅とビワを収穫したあとですから、
主要な仕事はすでに終えてますから、草刈りは+アルファーです。
それでも、この時期には欠かすことのできない作業です。
たとえ乱雑であっても、やらないよりはましだということです。
ということで、とにかくひととおり草刈りをして、引き上げました。
「引き上げる」といっても、
さらにその後で、ウドとノブキを収穫した来たんですが。
みかん園を引き上げる時の景観です。
東京は、昨夜は雨音がしていたんですが、
南関東の小田原方面では、雨合羽や長靴のいでたちというのは、ふつりあいの天候でした。
梅雨の天候というのは、地域地域で違いますから、気象予報士の歯切れもわるい。
最終的には、自分自身で、明暗の両にらみの中で、現地で判断するということです。
まなじ、最悪ケースをつたえる気象予報士に従っていては、
せっかくの一年の苦労を、収穫のタイミングを、逃してしまうことになります。
ということで、無事に予定した作業を終えることが出来ました。
これから、明日の出荷へ向けて、
選果と袋詰め作業です、ひと休みしてから、さらにもう一頑張りです。