政治と私たち国民とが近づいてきた
今、いっせい地方選挙の最中ですが。
この日本社会に、私などは68年間生きてきたわけですが、最近感じることがあります。
戦後の日本社会の中で、一般的な国民意識と政治との間には、乖離が現実にありました。
沖縄の県民が望んでもいない米軍基地を、沖縄に押し付ける政治。
トイレなき原発を、反対世論にもかかわらず、押し付けようとする政治。
消費税が景気を悪化させることが分かっているにもかかわらず、アップしようとしている政治。
国民が憲法と平和を望んでいるにもかかわらず、自衛隊を海外に出したがる政治。
敗戦の体験から、平和を求め支持した国民世論に対して、国政は安倍政治をもって対置しています。
国民主権であるにもかかわらず、国民の声が政治に生かされるはずなのに、
実際は、国民の素朴な声とは裏腹に、政治の世界では歪んだ鏡になってしまっている。
だけどこの国民と現実政治ギャップは、大きくは歴史的に縮まってきていると思います。
政治は伯仲状況で、国民の願いが生かされる条件が、より現実的になってきていると思います。
そこで、ここで問われていることは何なのか。
日本社会は、今、民主主義的変革の前にあると思うんですが。
そこでは何を、どのように変えるのか、それが問われていると思います。
それは、自分自身も時代の子として、それが自分にどのように現れているのか、
現在の政治社会を吟味するとともに、それぞれの場で問題を明確にしなければならないと思います。
政治家は政治家なりに、法律家は法律家なりに、文学者は文学者なりに、
私など、国民の一人としても、何にぶつかってるのか、どうそれを変えていくのか。
それを学びかえす必要があると感じています。