初売りの朝市で14人に販売
景気の良いきれいごとの話じゃなくて、実際を追求する報告です。
小田原・早川産のみかんを、東京・多摩市の永山団地で販売しているんですが。
1月7日(土)の午前9時から11時まで、初売りの朝市をひらきました。
初売りの今回は、花ユズとコウジミカンのプレゼントつきです。
政府なんかは景気の良い話を、さかんに振りまきますが、
実際にみかんを販売する立場からすると、実際のデーターが大事になります。
みかんに限ったことではりませんが、コロナで不要不急の外出がひかえられる中で、
商店街の人影は、当然ですが、それまでに比べて大変少なくなってます。
しかし、みかんにしてもリンゴにしても、自然はそれなりの量の産物を与えてくれます。
商店会に人影が少ないのに、産物をどう販売するのか。
これは、今の経済活動の一般に、共通している悩みだと思います。
これまでは、年末セールだ・初売りだと、景気の良いような話で経済は回っていたんですが。
昨今のご時世は、そんな一般論では、済まなくなってます。
多摩市の永山団地でのみかん販売も、それとまったく同じです。
「初売りの朝市」というと、いかにも活発な売り買いが展開されているかのような気分になりますが。
実際の売り買いの状況を、調べてみることにしました。
今回の初売りは、1月7日(土)の午前9時から11時まででしたが。
1キロ300円売りのみかんですが、4,400円の売り上げでした。
ということは、14人の人が買ってくれたということです。
暮れの31日の売り上げが、8,400円、ですからのべ28人の販売でしたから。
やはり井原西鶴の「大晦日は一日千金」というのは、当たってるんですね。
「初売り」というのは、意気軒昂で新年に臨むことは示すんですが、実際の売り買いという点では、年末商戦よりは少ない。ようするに、今年も頑張るぞとの心意気なんですね。
ということで、「今年も、頑張るぞ」との宣言を、本日示してきました。
14人の人たちとの、寅さんのやりとりは、寒風の商店会の中であたたかくて、
「朝早く来たけど、販売して無いので、ダメかとおもった」とか、
「これから、みんなで新年の散策に行くんだけど、一袋とっておいといて」とか、
「見かけはわるいけど味は良い。人間と同じだね。これを粗末にする農政はなんとしたことか」とか。
とにかく、14人のそれぞれが、心温まる生き生きとした言葉を残していってくれました。
みかんの生産農家の実情と、大都会の団地生活者の暮らしの現実が会話して、
お互いに相互理解をして、エールを交換しあうことを求めています。
私の苦労も、そのためにこそあるんですが。
だいたい初売りの朝市ですが、それは社会主義になろうと共産主義になろうと、
これからいつの時代にあっても、
おおよそこの世に人が生きていく限り、こうした努力が必要なんだということ示してくれてました。
ということで、
私なども、体力が続く限り、少なくとももう一年は、頑張るということです。
できうれば、世の中が、もう少しはやく苦労している生産者に報いるような政治になってほしいんですが、それは全ての国民の努力にかかってます。
それは、日本国憲法と国連憲章がめざしている方向なんですが、
それはヘーゲルやマルクスがめざしたところの方向なんです、歴史の方向なんです。
同時にそれはまた、近代の日本の良識的な人たちが、この日本社会の中であまたの苦難の中で、さぐりつづけてきた事柄なんですね。
そのことの大切さ、貴重な努力を確認したいと思うんです。
それを、まったくのないがしろにしているのが、昨今の政治の現実なんですが。
だからこそ、私の「みかんと学習」ブログですが、
この現実は、私などがまだまだ吠え続けることを求めているということです。
これを国民の良識において、のしをつけて変えることが求められてるんですね。
それは楽しきかなこの人生です。
やってやろうじゃないですか、今こそ歴史の経験が吠え続けることを要請しています。
ということで、今年もよろしくお願いします。