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カテゴリ:小説
大河内刑事はこれからの身の振り方を
どうするのだろう・・・。 読み終えて早々僕はふとそんなことを考えた。 彼と別れるのは耐えがたい。 彼、すなわち大河内刑事と妻の聡美さんの 行く末を見守りたい。 デカ長大河内と小林班の面々も。 ここ数日で一気に読み上げた 『贄(にえ)の夜会』は 99年に『幻の女』で日本推理作家協会賞を 受賞した香納諒一氏が放つ 極上のハードボイルド・ミステリーだ。 この作品は07年に 「このミステリーがすごい!」で ランキング7位を獲得した。 ここで僕はハードボイルド・ミステリーと 云ってはみたが その言葉にどれ程の意味があるのだろうか? それだけじゃ言い表せない いろんな顔を持つ小説だ。 兎に角、僕はこの物語に「愛」を感じた。 ページをめくりながら 不覚にも何度も涙の滲んだ眼をこすった。 悲しくて目頭が熱くなったのではない。 そこには決して器用な生き方のできない 武骨な男の愛をみた。 この小説、『贄の夜会』、 怖ろしくいろんな要素をぶち込んだ にも関わらず破綻しないことは勿論だが、 最後まで読者を引っぱって行く 骨太な読み応えのある物語である。
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最終更新日
2010年12月14日 06時24分27秒
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