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くずみ さくやのダイエット&SnowMan好きブログ

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久住咲夜

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2007.12.14
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カテゴリ:BL小説
昔はよくラピス文庫は読んでいたのですが、最近はちょっと
好みのお話がなくて(苦笑)
でも、ネットであらすじを見て「受けの記憶喪失」という
お約束の物語のような気もしましたが、ずっとチェックしていました

「熱情のシークエンス」
宇宮有芽先生(イラスト・幸田真希先生)
f-ラピス文庫



過去5年の記憶をなくした三杉は、26歳になる現在、高校の同級生・真殿と
同居していると知り驚く。5年前の記憶では、真殿と三杉は決して仲良く同居
するような関係ではなかったはずなのだ。
しかも、他界した親の事業を継いだ真殿の大きな屋敷へ、三杉は家賃も払わず
居候していた。不自然な現状に戸惑う三杉は、苛立った真殿に自分たちは
付き合っていたのだと言われ、恋人だった時の記憶を思い出せと
強引に抱き締められ...。


最初に言ってしまうと...深読みしないで読んでください♪です(苦笑)
あらすじそのままで。

実を言ってしまうと...さくや、違う方向に期待しすぎちゃっていたんです(笑)
受けが記憶喪失で、目が覚めたらその場に当然のようにいた男性に
屋敷へと連れて行かれる...
それって誰が「君の恋人だよ」って名乗っても理解できないのだし
恋人のいる受けに、ずっと横恋慕していた攻めが記憶喪失なのを良いことに
連れてっちゃったお話...だと、あらすじの印象では思ってたので(苦笑)


攻めの真殿は強引で人の意見は聞きませんが
不器用なりに純粋に三杉に思い出して欲しいと、ラストまで必死だし
すごく三杉よりも、真殿の愛情が必死ではっきりしていて、普段攻めは
あまり気にならないのですが(さくや受け主義だから・苦笑)好感が持てました
口が悪くて、我侭で勝手なんですけどね(苦笑)
三杉がちょっと、記憶が無いからしょうがないのですがあまりにも流されすぎで。
いつの間にか誘導されるように抱かれたり。
(まぁ恋人同士という潜在意識がそうさせたのかもしれませんが)
衣・食・住をいくら「恋人」と言われたからといって真殿に管理される事に
甘えちゃうのがね...うーん。

でも真殿も、三杉を引き止めることに必死で。
記憶喪失になる前の会話が三杉からの別れ話だったからこそ、余計に閉じ込めてでも
思い出せるような核心的な事は教えなくても、忘れたままでいい、でも恋人同士
だったことは思い出して欲しいという、複雑に繋ぎとめていたい気持ちが
真殿が決して、性格的に良い彼氏で無い分、そこまで三杉だけを求めるのが痛くて。


でも、記憶を取り戻した後は三杉の別れ話は、真殿の将来を考えて身を引くことが
真殿の幸せだと思って言ったことだし、すごく2人の始まりは真鍋の一方的な
想いからでも、口では潮時だから、そんなに好きではないからと言っても
三杉も真殿へのたくさんの想いが生まれていたんだし、どっちが悪いのではなくて
お互いがお互いを想い過ぎて、意思の疎通も出来なくて
その場で立ちすくんでいたのが、事件をきっかけに少しでも前進できたという
感じの...なんて言うのかな。

結局は想いも何も変わっていなくて、ただすれ違っていただけで。
でも......読み終わってもただそれだけのような(汗)
言葉は熱くても、すごく気持ちの表現や場面がさらさらしていて、
すーっと読み終えてしまって...なんとも言えないんです(苦笑)

三杉のバイクとの衝突事故に始まって、同居していた真殿とまた暮らして
真殿は事あるごとに恋人としての記憶を取り戻せと、しつこく言って
体を繋げるまでになりますが、それを三杉は雰囲気に流されて受け入れちゃうし
思い出そうとしつつ平穏に屋敷での時間は過ぎて行って
特に大きな事件も無いまま、ふとしたきっかけで記憶を思い出して
真殿は会社の為にも良い結婚をしたほうがいいと悩んでいた事を思い出して
三杉から別れ話をまた言って、でも真殿の想いはそんな簡単なものでは無くて
お互いに対する気持ちを素直に伝え合って、もっと深い気持ちに...なのですが。

脇役はいてもなんだか、そんな深く設定されたキャラとは伝わらなくて
2人だけが一冊中ずっとぐるぐるしているだけなので、設定は良いのに
読んでいて良いなとは思えても、盛り上がらないんです。
もっと真殿に、三杉の記憶喪失にこれ幸いと突然会社幹部が決めた婚約者が現れるとか
何か大きな感情の動きがあれば、惹きこまれた気がするのですが(汗)


でも、真殿は三杉に同居に断られたから無理矢理、屋敷に引越しさせて監禁して
しまうくらいの愛情があって、それまで淡々と時間の流れがしていた分
そんなにも、三杉が好きなのかっ!?とぞくっとしたり
所々にさりげなく、真殿の想いの怖さがあるのが良いな~と。
三杉もそんな真殿を愛しつつ、どこかで「もう、ついていけない...」とも
思っていて、すごくアンバランスな2人が出会っちゃったんだなぁと。

でも、さっぱりしているから...うーんっもったいない~!(涙)
色々書いていますが、本当ただ読むにはこのお話って良いんですよ~!
心に残るかとか難しい事は無しにして、軽いお話が読みたい時にとか
(でも、さくやの場合「あともうちょっとスパイスが欲しい~っ」と、
軽く読もうと思いつつぐるぐるしちゃいますが・笑)


初めて宇宮先生の本は読んだのですが、すごく文章のせいか、
淡々と会話も感情も流れていくので、物語を読み込むというよりは、
一歩下がってキャラが演じているお話を読んでいるという感じで
中々強く印象に残ったり、共感できるという感動は無いのですが
人間のドロドロした悪意も無く、さっぱりしていて
ふとした場面で「うわっ!」と思うような、強い想いの表現があったり...
不思議と何度も時間を空けて読みたいと思える本でした。



...あっ、画像探していたらコミコミさんで宇宮先生の同人誌はっけーんっ!
この本の番外編が載っているみたいだし...買っちゃおうかな♪
いまいち三杉の想いが、真殿よりは冷静というか冷めていて
受けに思い入れを持つさくやでも、ちょっと三杉は自分勝手かなぁと
ちょっと切なかったので、後日談が読めるならチェックですねっ

うーん、しかしさくやのイメージだけど本当ラビス文庫って
可も無く不可も無く、無難というか...薄いなぁ





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Last updated  2007.12.14 21:05:03



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