テーマ:酔っ払いエピソード(353)
カテゴリ:日常
珍しくダーリンが二日酔いになった。
昨日の夜、友人宅で『男子だけのパーテイ』が開かれ、勇んででかけたダーリンが帰って来たのは夜中2時半頃だった。 暑くて寝苦しい夜だったので、私は何度となく目が覚めてしまい、丁度彼が帰って来た時間に起きてしまったのだが声もかけずにそのまま寝てしまった。 早朝、トイレに行きたくなり洗面所に行くが誰かが中に入っている様子。 仕方がないので寝室に戻り洗面所が空くのを待つが、誰かが出てくる気配が一向にない。 こういう時に洗面所が一つしかない、と言うのは不便だ。 我慢できなくなって最後には扉をドンドン!叩き、 「早くでてよ!」 と大声で頼むと、中から青白い幽霊のような表情をしたダーリンがふらふら出てきた。 右手を頭に、左手をお腹に押さえてかなり苦しげだ。 見るからに『二日酔い』状態のダーリンはそれからも何度となく洗面所通いをし、出てくるたびに益々幽霊のようになっていった。 それを見ていた妻の私は、と言うと 「二日酔いかあ~懐かしいな~。」 とのんきに過去に思いをはせていた。 お酒を飲むことが大好きな私は日本にいた学生時代から、ドイツに移ってもとにかくよく二日酔いになったものである。 二日酔いになる度に、 「もう二度とお酒は飲まない!」 と自分自身に固く誓うのだが、お酒が抜けて翌日になるとそんな誓いをころっと忘れてやっぱりお酒を飲んでしまう。 実はあんまりにもお酒を飲んでいるので、ドイツ人の友人がある時心配して日本の母にEメールを送ったことがある。 「お嬢さんはお酒を飲みすぎています。アル中になるんじゃないかと心配です。」 このメールを随分前に日本で読ませてもらった時は大笑いしたものだが、逆に自分がそれ程お酒を飲んでいるように見えていたのか!しかも男性に!と愕然としたものだ。 そんな私もイタリアに引越してきてからは浴びるほどお酒を飲む機会がとんっとなくなった。 学生時代、そしてドイツ在住時代は『酒飲み仲間』が周りに居て、みんなで一緒にとことんまで飲み酔っ払うことができたから楽しかった。 イタリアに来てからはそこまで自分をさらけ出す人を見つけられないのと、結婚をして朝まで飲み続け、と言う機会がなくなった。 それに私が知り合ったイタリア人は泥酔するまで飲むことをせず、ある程度は酔っ払っても自分を見失うまでは飲まない人達である。 かえってドイツ時代に酔っ払っているドイツ人を見る機会の方が多かった記憶があるが、それは独身時代、夜に出歩く回数が多かったせいだろうか。 さて、二日酔いになったダーリンを見るのは今回がはじめてではなく、ドイツ時代にもイタリアでもその姿を何度か見ている。 二日酔いになった本人の状態は、たとえ他の人がどんなに想像しても理解できないものであって、『苦しい』の一言につきると思う。 私もあれだけ二日酔いを経験しているにも関わらず、今朝ダーリンを見て 「かわいそうだな」 とは思ったものの、特に看病するわけでもなく、更に鞭を打つかのように 「悪いけど、まーや(1歳半の娘)を公園に連れて行ってくれる?きっと公園で気分がよくなるよ。」 と気分が悪くなれどよくなるわけがないことをわかっていて、ふらふらしている彼と娘を外に送り出してしまった。 そして、いくらなんでも追い出したままではかわいそうなのでお昼ごはんを何にしようか考えたのだが、自分が二日酔いになったことがはるか昔のことなので、二日酔いの人が何を欲するか全く考え付かない。 そこでインターネットで『二日酔いメニュー』を検索すると、断然『おかゆ』が一番メニューとしてあげられていたのでそれならばおかゆにしようと白米を炊くと、おかゆではなく丁度良い水加減の普通のご飯が炊き上がってしまった。 海外在住の悲しさで梅干しがないので真っ白いご飯の上にふりかけ、今回の二日酔いメニューはこれと日本茶。 イタリア人のダーリンは文句一つ言わず、胃に流し込むようにこのご飯を食べていた。 2年前に長女を妊娠してから続けて第二子を妊娠したため、とんっとお酒にはご無沙汰している。 あんなにお酒が好きだったのに妊娠してから一滴も飲まないようになったとは意外と自分の意志が固かったんだ、と実感する。 来月、第二子を出産したらお酒が解禁になるだろうがもうあの時みたいに『二日酔い』になるほど飲むことはないんだろうな、と当時の飲み仲間を思い出しながら懐かしく思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/07/01 06:57:06 AM
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