カテゴリ:2歳日記(まーや編)
いま2歳1ヶ月のまーやは、今年の9月からいよいよ幼稚園にあがる。 イタリアの幼稚園は通常3歳~3年間通うことになる。 実は9月の時点でまーやはまだ2歳10ヶ月なのだが、1月~12月までに3歳になる子供が幼稚園に入ることができるのである。 幼稚園は公立、市立、私立の3種類。 私達が狙っているのは公立と市立の2校どちらかである。 本当は、家から徒歩3分のところに、評判の良い私立の幼稚園があるのだが、そこの月謝が公立、市立の3倍の額なので、公立と市立に入ることができなかった時にだけそこには入れるつもりでいる。 ちなみに月謝は、公立、市立が月56ユーロ。 私立は様々だが、家の近くの幼稚園は月150ユーロである。 まーや1人を通わせるのであれば、150ユーロ支払っても仕方ないかと思えるが、私達には次に控える弟のミロがいるので、数年後に月300ユーロが飛んで行くのは少々痛い出費である。 何とか公立か市立に入れさせることができたら・・・と願うのだが、そうそう簡単に物事は運ばない。 公立と市立の幼稚園への入学は、点数制で選ばれる。 例えば、 ●幼稚園通学のゾーン内に住んでいる 10点 ●兄弟が同じ学校に通っている 5点 ●片親、または両親が離婚している 5点 ●両親ともに働いている 4点 などである。 その他にも祖父母がゾーン内に住んでいることもポイントが高い。(何かあった時にすぐ駆けつけられるから) 実は上記の点数制において点数はともかく重要視されているのが、意外にも両親ともに働いていることである。 理由は『片親が家にいる場合は子供の面倒を見ることができるから、両親が働いている子供が優先される』のだそうだ。 これは最もな理由なのだが、逆に私の場合は『子供が幼稚園に行っていないから、働かないで家にいる』と言う理由をつけることもできる。 幼稚園にあがってくれれば働くことができるのに、と言う言い分なのだが、それはここでは全く通用しないようだ。 なにしろここイタリアでは、『両親が働き、祖父母が孫の面倒を見る』と言う図式が成り立っているからなのである。 この点数制は結構厳しく、私が住むヴィチェンツァではかなり競争率が激しい。 公立と市立の人気が高いため、この2校に入れなかった子供を私立にも通わせずに、空席まちとして次の年まで待つ家庭もいる。 私達はせっかく与えられる習得の機会を逃すのはもったいない、とまーやにはどこかの幼稚園に入れるつもりでいるが、経済的など様々な事情で子供を幼稚園に通わせることができない家庭もあるそうだ。 さて、公立と市立の願書受付は現在実施中である。 今週、私達は市立の幼稚園に願書を出しに行ってきた。 この幼稚園は我が家から徒歩15分。 かなり小さい規模の幼稚園で、今年入学できる子供はたった『19人』だと先生が教えてくれた。 「あなたがたは二人働いてないんですね。」 と言う先生の言葉に、『あちゃー!無理そうだなあ。』と早くも諦め半分の私達。 でも私達の第一志望はここではなく公立だから!と気を取り直す。 この公立の幼稚園は、前から噂で『すごく良い幼稚園!』とママ友や病院の先生から聞いていた。 そんなに評判のよい幼稚園なら見学してみたいなあと思っていたところ、今日の午前中に幼稚園見学が実施されることを知り、早速家族4人で行ってきた。 広い! イタリアの学校は校庭が狭いところが多いのだが、この幼稚園は広々としていて日本の幼稚園の規模を思わせる。 実習内容も、体育、工作、読書の時間、演習など工夫されているものが多く、ああ~これならば評判良いのも当たり前だと即座に思った。 先生の感じもよく、まーやはこの幼稚園がひとめで気に入った様子。 説明会の時間からすでに仲良しの友達を作り、教室見学の時には3人で手をつないで楽しそうに周っていた。 (生徒作品) (生徒作品。パンで作られたプレゼーピオ。) 「幼稚園にあがったら友達を作れるだろうか?」 と懸念していた母親の私は、両親を振り返ることなく友達と遊ぶまーやを見て安心した。 子供は親が心配するよりもはるかに成長しているものなのかな。 新しい友達が 「昨日の夕飯、なになにを食べたの~。」 「私はね、なになに。」 と会話をし、その後彼らがまーやに 「MAYAは?」 と聞いたのに、単語力が不足して答えられずにニコニコしていたまーや。 幼稚園に入ったら、他のお友達みたいにすらすらイタリア語を使えるようになるんだろうか。 母の懸念は絶えないが、先ずその前に幼稚園にはいってもらわなくちゃ! どうかこの第一志望に入ることができますように。(結果は3月中旬) (このハンカチも幼稚園に行ったらはずれるだろうか・・・。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/01/21 06:44:55 AM
コメント(0) | コメントを書く
[2歳日記(まーや編)] カテゴリの最新記事
|
|