カテゴリ:日常
(長女が幼稚園で作ってきたチョコレートケーキ。ハロウィーンにちなんで、おどろおどろしいクモの形をしています。18人の子供たちが手を真っ白、真っ黒にしながら作っている姿を思い浮かべると、なんだか微笑ましいなあ。味はBuonissimo!でした。) この週末は三連休だった。 土・日・そしてカトリックの行事である諸聖人の祝日の三連休。 さてこの三連休は何をして過ごしたかと言うと・・・。 初日は、長女まーやの幼稚園の友達ファミリーに遊びに来てもらった。 幼稚園のパパ、ママとのつきあいも今年で3年目になり、もはや旧知の間柄と言った関係になりつつある。 来年入る小学校について、習い事について、習慣など子供の話題から、それぞれの家庭環境、各国の文化など話題は尽きず、楽しい時を過ごした。 このまーやの友達のママはキャリアウーマンで、毎日朝から晩までバリバリと働いているのだが、料理が好きで翌日の仕込みをしてから毎日寝る、と言うことを聞いてびっくり。 「料理が本当に好きなの」と言っていたが、仕事から帰ってよくも疲れを感じずにフルコースの仕込みができるものだなあ。イタリアンマンマの鏡! (そのママが作って持ってきてくれたハロウィーンケーキと指のビスケット!) その翌日、連休の中日はハロウィーン!だった。 この日は生憎の天気で雨。 日曜日なのにスーパーからデパートまで、どのお店もオープンしていると言うことを聞いていたので、一人でチェントロに買い物にでかけようかと思ったが、雨に気勢をくじかれ家でまったりと過ごした。 こんな雨の日は、美味しい物を作るに限る! そして始まった夫の「パパとパスタを作る教室」。 子供たちは「きゃーきゃー」言いながら、楽しんで細めんスパゲテイを作っていた。 こうしてパパと一緒にパスタを打ちながら、イタリアの料理を覚えて行くんだなあ。 私も母から教わったように、日本のおふくろの味を教えてあげられたら・・と思うけれど、いかんせん材料不足なのが残念。 さて、この日の夜、突然玄関のチャイムが鳴った。 夫が仕事で留守にしており、そろそろ子供たちも寝る体制に入ろうかと言う時間。 こんな時間にだれ~?と思いながらも、どうせ隣の義妹ファミリーだろうと迷わずにドアを開けたら、そこに思いもよらない人が立っていた。 スケルトンである。。。 ヒー!! 「dolcetti, scherzetti」(trick or treatのイタリア語版) と言われて、私と子供たちは3秒ほど硬直していた体を解いて、やっと飴を取りに行った。 そうだ、そうだ、忘れていた、今日はハロウィーンだったのだ。 ヴィチェンツアには米軍基地があり、数年前に一度まーやと一緒にアメリカ人の家庭を「Trick or Treat!」と周って、たくさんお菓子をもらったことがある。 (今は、米軍基地を巡る地元民との確執から、この習慣はなくなったらしい) そして近年では、イタリアの子供たちがお化けや魔女の格好をしてお菓子をもらいに来ることが増えた。 スケルトンを見てびっくり仰天していたまーやとミロだが、「大きくなったら自分たちもやる」んだそうだ。 怒られることなくお菓子をいっぱいもらっていい日なんて、子供たちに取っては天国だろう。 連休の最終日は、昨日作った生パスタとラグー(ミートソース)を持って、私の友人宅へでかけた。 いや、実は結果としてでかけられたのだが、でかけようとして、外を見たら家の前が洪水になっていて本当に驚いた。 昨夜から降り続いた雨で、川の水が氾濫を起こし、低いところに位置する我が家の前の道路は洪水である。 ・・・これはとてもではないけれど、約束していた友達の家まで行けない、と思いきや、夫の決断は早く「自転車を押して歩いてでも行く」と言う。 結局自転車ではなく、車で友人宅へ向かったのだが、途中で川の水が溢れんばかりに上がって来ている様子を見て、事態の深刻さに慄いた。 至る先々でイタリア人が「こんなひどい洪水は生まれて初めて見た」と言っていたが、それもそのはずで、友人の話では今回のようなひどい洪水が前回起こったのは、1966年らしい。 洪水はヴィチェンツアの旧市街を襲い、夜のニュースでは、水の上に車の頭がかすかに見えている映像を流していて、「ここは本当にヴィチェンツア?」と未だ信じられない気持ちである。 どうか世界遺産の歴史的建築物(木製のテアトロオリンピコなど)は守られますように。 現在夜の22時半。 雨はまだ降り続いていて、予報では明日も降り続けるらしい。 明日はヴィチェンツア、ヴィチェンツア県内の学校は全て休校になると言う。 したがって、3連休が突然4連休に代わってしまったが、うれしい気持ちは全くない。 一刻も早く、イタリア全土が悪天候から解放されますように。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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