春眠の日々
(平日に公園に行くと小さい子連れの祖父母ばかり。イタリア人ママはみんな働いているのだなあ。) 4月に入ってから毎日眠い。イタリアのことわざで Aprile dolce dormire (春眠暁を覚えず) があるけれど、正にそんな感じの我が家である。そんな中、先週頭から、突然アレルギーに襲われた私。くしゃみの連発と鼻の周りの痒さに、文字通り目も開けていられない。毎年のことだけれど、やっぱり今年もやって来たか・・・とため息をついて、即効でホームドクターに処方箋を書いてもらった。以来、毎日抗アレルギー剤を飲み続けている。ところが飲み始めて3日、もしかしたらアレルギーではなくて風邪なの?とも思えてきた。何しろ咳が止まらない。アレルギーと似ている症状ばかりだから、間違えてしまったのかも知れないなあ。私のアレルギーの原因は、相変わらずはっきりしないけれど、自己分析によると「ハウスダスト」によるもの。毎日換気をして、ホコリを取っていても、どこからかホコリや細菌は入って来るもので、どうやって防げばいいのやら。イタリアの新聞によると、アレルギーを持っている人は年々増加していて、2015年にはアレルギーブームになるのだとか。ヴェネト州の半数の人がアレルギーに苦しむだろうと予想されている。汚染が原因だそうだけれど、益々住みにくい世の中になりそうだなあ。ところで、風邪かアレルギーかで苦しんでいる私を逆なでするかの様に、長男ミロの「いやいや期」が盛んになっている。とにかく一つ一つの行動に「いや!」と頑張りを示すので、何事にも時間がかかる。地面にはいつくばって「動かない!」とやられると、じゃあそのままいれば?とほったらかして帰りたくなる。・・けれど、この時勢それは出来ないので、いらいらしながら引っ張ったり、かついで連れて帰るのだが、その度に私の体力は消耗するばかり。体の具合が悪いのに、あーいらいらする!の毎日である。それに加えて、昨日は長女まーやが 「お腹が痛いから幼稚園に行けない」と言い出し、突然幼稚園を休ませることになった。お腹が痛いにしては様子がおかしいので話を聞いてみると、お友達に「だれだれちゃんと遊んじゃ駄目。私とだけ遊んで!」と言われているとの事。そのだれだれちゃんに 「目をつつかれて、急にお腹が痛くなった」 とも言っており、何だかどの国も女の子の友達関係って大変。まあ、あまり心配する事はあるまい、とは思っても、その時の本人は「確かに」お腹が痛くなっているので昨日は学校を休ませ、ミロと一緒に思う存分公園で遊ばせた所、公園から帰る頃には「お腹痛くなくなった。」と言う。ひとまずほっと一安心である。今朝も「幼稚園に行く!」と言うので連れて行き、先生に友達関係の話を聞きながら、様子を見て大丈夫そうだったので(心を残しながらも)帰ってきた。4月は我々4人の意気が、どうもいまいち上がらないけれど、早く天気が一定して体がそれに慣れるといいなあと思う。何かスタミナがつく料理を食べれば元気が出るかしらん。先日、日本人の友人から菜の花のキムチを頂いて、それがとっても美味しく元気がでたので、私も近々作って見よう。さあ、今日もがんばるぞ~!映画の話)マイレージ マイライフ(監督 Jason Reitman 俳優 George Clooney, Vera Farmiga, Anna Kendrick 他)2009年アメリカ映画主人公Ryanの生活は、空港とホテルの間を行ったり来たり、年間322日出張の旅にでている。彼のモットーは「バックパックに入らない物は背負わない」。リストラ宣告をしながら、空の上を飛び続ける彼は気ままな独身ライフを送っている。そんな彼に二人の女性との出会いがあり、彼の生活と心は少しずつ変化していく。ネット社会で、希薄な人間関係になってしまった今の社会に疑問をもたらす映画。主役のジョージクルーニーは、今まで好きな俳優ではなかったけれど、この映画で時々見せる表情が魅力的だったなあ。やっぱり人間は誰かの愛情が必要なんだなと心に残る映画だった。