八朔の雪:高田郁
神田御台所町で 江戸の人々には馴染みの薄い上方料理を出す 「つる家」。店を任され、調理場で腕を振るう澪は、故郷の大坂で、少女の頃に水害で両親を失い、天涯孤独の身であった。大坂と江戸の味の違いに戸惑いながらも、天性の味覚と負けん気で、日々研鑽を重ねる澪。しかし、そんなある日、彼女の腕を妬み、名料理屋「登龍楼」が非道な妨害をしかけてきたが・・・・・。料理だけが 自分の仕合わせへの道筋と定めた澪の奮闘と、それを囲む人々の人情が織りなす、連作時代小説の傑作ここに誕生!(出版社より)澪は 子どもの頃に水害で両親を亡くし、引き取られ奉公した料理屋は全焼。主人夫婦と一緒に 若旦那を頼って上方から江戸に出てくるも、すでに江戸の店は人手に渡り、若旦那は行方不明。と、不運続きながら、めげません。縁あって、「つるや」という店の雇われ料理人となってからは、上方と江戸の味付けの違いに戸惑いながらも、お客さんに喜んでもらえる料理を作るため、日々精進を続けています。時には失敗したり、妨害を受けたり、ということもありますが、周りの人に助けられながら、自分の道をまっすぐ歩いていこうとする姿には、清々しさを感じます。この作品のことを友人に教えて貰った時は、すでに大人気でしたが、その人気の訳もわかります。人情に厚く、面白く、読みやすく、とても美味しそうな料理が出てきます。そして、読むと元気が出ます。しかもレシピつきです。このシリーズは現在7作目まで刊行されています。前からドラマ化されそうな作品だと思っていたのですが、22日にテレビ朝日でドラマスペシャルとして放送されます。澪役は北川景子ちゃんです。ちょっと美しすぎる気はしますが、どんな下がり眉になっているか、見てみたいと思います。【送料無料】八朔の雪 [ 高田郁 ]価格:580円(税込、送料別)にほんブログ村