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「財布を家に忘れた」という意味の正しい英文はどっち?
1) I forgot my purse at home.
2) I left my purse at home.
答:2)
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学校英文法で常識とされてきたものが、実は間違っていたら?
「教科書に載っていることは常に疑いなさい」
2018年にノーベル生理学・医学賞を受賞した本庶佑氏の言葉です。
私も常々、学校英文法を100%信じるな!と叫んでおります。
何故ならば、海外の英文法書はどんどん進化しているのに、日本の学校英文法は40年以上も内容がほとんど変わっていないからです。
定説を覆すような行為は嫌われるし、クレームもつきやすいと思いますが、今回も勇気を持って学校英文法の誤解、間違いを指摘します。
今回は文型にイコール構文は存在しないという”真”常識!
次の2文の違いは何?
1) I gave Karen a book.
2) I gave a book to Karen.
答:求められている情報が違う。
受験英語では問題文を次のようにイコール構文として扱うことがある。
I gave Karen a book.
= I gave a book to Karen.
今回も勇気を出して言っちゃいますが、両者をイコール構文として扱うのは学校英語の思い込みの一つです。
確かに問題文を日本語に訳しても違いはよくわかりませんね。
1) I gave Karen a book. 「私はカレンに本をあげた」
2) I gave a book to Karen. 「私は本をカレンにあげた」
日本語は助詞言語だからです。
しかし、英語は語順言語。
配列が異なれば伝える情報が異なります。
問題文の違いを理解するには、語順言語の大原則「文末焦点の原則」が役立ちます。
1) I gave Karen a book.
2) I gave a book to Karen.
どちらも日本語に訳すと「私はカレンに本をあげた」という同じ事実を述べていますが、両者は「何に情報価値を置いているか」という点が異なります。
英語の文は話し手と聞き手が了解しているもの(旧情報)を主語として、これに新しい情報(新情報)を付け加えていくのが原則です。
この「文末焦点の原則」という角度から上記2文を見てみると、
1) I gave Karen a book.
では a book が
2) I gave a book to Karen.
では to Karen が
文末に付け加えられているので新情報になります。
これはどういうことかと言うと、両者は「情報として何が求められているのかが異なる」から新情報の位置が違うのです。
求める文(疑問文)を考えるとよくわかります。
1) の a book が新情報になっている理由は、
求める文が、
What did you give Karen? だからです。
つまり、1) I gave Karen a book. の第4文型は、
「あなたはカレンに何をあげたの?」に答える文なのです。
聞き手が求めている新情報はあなたがカレンにあげたもの、
つまり a book なのです。
それに対して、2) の to Karen が新情報になっている理由は、
求める文が、
Who did you give the book to? だからです。
つまり、2) I gave the book to Karen. の第3文型は、
「あなたは本を誰にあげたの?」に答える文なのです。
聞き手が求めている新情報はあなたが本をあげた人、
つまり Karen のことなのです。
助詞言語の日本語とは異なり、英語は語順(配列)言語だから、配列が異なれば、情報も異なるのです。
イコール構文として覚えてしまうと両者の使い分けがわかりません。だから、結局「どっちでもいいかぁ」というノリで使ってしまう恐れがあるのです。
でも、もうお分かりだと思いますが、両者は異なる情報を伝達しています。
適当に使わずに、私たちノンネイティブだって、基本法則がわかれば、ネイティブのようにきちんと使い分けができるのです。
関連記事:「イコール構文は存在しない!」
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* 今回の”真”常識については「ザ・英文法」書籍版 上巻P.26-30、PDF版P.21-22 にてイラスト付きで解説してあります。
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