今日の日記は、北海道の「カムイ達」があなたへ微笑みます。
積丹半島の先端、チャレンカの小道(神威岬自然遊歩道)を登りきると海の中央に浮んでいるかのような神威岬に立つ。
北へと逃れたとされる悲運の公達、源義経を強く慕うアイヌ人首長の娘チャレンカ。義経を追って、乙女がやっとたどりついた神威岬、しかし、義経は旅立った後であった。
日本海で最大の難所といわれた神威岬。
潮騒がとどろく、その岬までの歩道がチャレンカの小道。野生のハマナスと百合の貴重な群生地でもあり、1日中激しく移ろう壮大さはその風景を見るものを圧倒して止みません。
私のキャンプ生活は、毎年この場所から始まる。
陽は日本海の地平に近づき、海は眩しい銀幕へと。
海はやがては紅に燃えて、終息を思わせた刹那、漁火へと移行する芸術。厳しさと、人の営みが景色を演出して、最後のカーテンコールには降り注ぐ天の川が応えてくれる。
ああ、北海道の自然よ。そして人々よ。
私は、何度もこの場面に出会い。そして何度も泣いてしまいます。
あけみ様が名づけてくれた私の移動する庵(いおり)
「雪抱庵(ほうせつあん)」
これを引っ張って、来春にはまた積丹半島へ!2007キャンプ生活の始まりです。
来年は、どんな美味しい物を採取しようか。
どんなに素敵な人々と出会うコトができるだろう。
どんなに自然と語りあい、自分を見つめることができるだろう。
どんな仲間が、この素晴らしい時間を共有してくれるかな。
どんな作品を大自然の中で書くコトができるだろうか。
私の「抱雪庵」は無限に心を運んでくれるのです。
私はこの大自然の時空を感じ。そして、その場所に私の部屋を置かせていただく。
窓が大自然のスクリーンとなる。私はこの瞬間が大好きだ。そして、自分から遠く離れて自分を見つめる。その不可解な状況を楽しむすべを知っているんだ。
このキッチン。この部屋は私を幻想へと誘う。そして自然との対話の繰り返しに自分を何度でも見つけるコトが可能なのだ。
皆様。北海道は素晴らしいく優しく夢が溢れる大地です。もし、私に出合ったなら声を掛けてくださいね。私は北海道のファンであり、幸せの案内人。同じ気持ちにさせてあげるね。
神威岬。北海道を代表する素敵な場所です。
今日はその幻想を描いた私の作品でお別れ
します。
「神の岬」をBGMつきで読んでくださいね。
神 の 岬
丘陵の小道を登る二人に
岬の風は色合いを変えた
影を連れては海は燃える
難海の灯台を染めながら
残り灯が漁り火に変わる
星を招いて伝説を奏でる
恋に破れ立ち続ける人よ
わたしは見守っていよう
紅き百合は今年も咲いた
遠い幻を信じ続けるから
いま君よ振り向かないで
多聞
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