だけどやっぱり、サランヘヨ！

今週ようやく梅雨も明け、遅ればせながら夏本番を迎えた関西地方。
例年に比べ、冷夏とは言っても、やっぱり暑い
こんな時、食べたくなるものと言えば冷た～いスイーツ

パッピンスが食べた～い

                     
　　　　　　　　　　　　　　　　

さて、韓国の夏に欠かせないデザート「パッピンス」。
ご存じの通り、パッ＝あずき　＆　ピンス＝氷で、あずき氷ですが、
実はこれ、日本のかき氷がルーツのデザートであったことはご存じでしたか

パッピンスは、おでんやうどん、のり巻き（キムパプ）と同じく、日本人が韓国に持ち込んだ、いわゆる“イルシク“（日食）なのだそうです。
ちなみに、日本におけるかき氷の歴史は古く、なんと平安貴族の夏の最高な贅沢だったらしいです。

　　　　　　　　　　　　　　削り氷にあまづら入れて、
　　　　　　　　　　　　　あたらしき金鋺（かなまり）に入れたる

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　by　清少納言

そもそも東アジアでは、暑い時期には熱いものを食べて汗をかき、さっぱりするという“以熱治熱”（イヨルチヨル）の考えが、習慣としてあったようで、
暑い時期に冷たいものを食べてスッキリするというのは、日本が率先して取り入れた、西洋風の新しい習慣なのだとか。

また、元来、韓国の飲食には砂糖が使われることはなく、ハチミツや水あめ、干し柿等の甘味料も庶民が気軽に食べられるものではなかったようです。
氷の使用も宮中等に限られていたらしく、パッピンスが登場したのは、日本に併合された１９１０年、仁川に製氷工場が造られた以後のことだそうです。

その後、日本のかき氷（あずき氷）が韓国風にアレンジされたのが、現在のパッピンスという訳です。

そして、どんどん進化を続けるパッピンス。
今では種類も豊富で、フルーツが盛りだくさんのクァイルピンス（フルーツかき氷）、
抹茶アイスクリームに抹茶ソースがかかったノクチャピンス（緑茶かき氷）、
コーヒー牛乳のかかったコピピンス（コーヒーかき氷）等々、たくさんありますね

そして、パッピンスは、韓国の混ぜ文化に習い、しっかり混ぜ混ぜして頂きましょうね
                      

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