カテゴリ:子どもの不登校
国に文化があるように、
家にも文化がある。 映画「学校」のモデルになった松崎運之助(みちのすけ)先生さんが、ぽろっとされた話に、心響くものを感じた。 真氣光の中川会長との対談で、 毎月、すてきな方々とお会いすることができる。 でも、 話をお聞きしていて、 途中から涙が止まらなくなったのは、 初めての体験だった。 松崎先生は、 長年、夜間中学の先生をやっておられた。 学校教育で言えば、 底辺にいる人たちが通う学校だ。 中学校なのに、 ひらがなから教えたと言うのだ。 ほとんどの人にとって、 ひらがななんか書けて読めて当たり前。 でも、そうじゃない人もいる。 事情があって、勉強ができず、ひらがなさえ読み書きできない人たち。 彼らは、 学校で学ぶことにあこがれをもっている。 やっと、 夜間中学という存在を知って、 そこで勉強を始める。 それまで、ひらがなすら読めないで暮らしていた社会と、 ひらがながわかるようになった社会とでは、 見える景色がまったく違うのだと言う。 彼らは、 新しい世界を知って、 心がわき立つのを感じる。 学校が楽しくてたまらない。 ひょっとしたら、 底辺と言われる学校にこそ、 学校教育の原点があるのではないかと、 ぼくは感じた。 学校というのは、 先生が生徒に知識を伝えるところではない。 先生と生徒が、お互いに成長し、幸せになるために学び合う場だ。 もちろん、そこには保護者も入った方がいい。 話が不登校のことになったとき、 先生は、 「家庭の文化」という言葉を使った。 子どもを4種類に分ける。 まず、学校へ行くことで生き生きと元気になる子、次に学校へ行くことが嫌で学校へ行くごとに元気がなくなっていく子、三番目が学校へ行かないことで生き生きとする子、そして学校へ行かないことで元気をなくしていく子。 どうしてそうなるのか。 それは、家庭の文化が違うからですと、先生はおっしゃった。 できれば、元気になれる文化を家庭の中で作りたいものだ。 我が家は、 三女が、いよいよ本格的な不登校に入ろうとしている。 我が家の文化がはっきりとする。 学校へ行かないことで元気になるタイプに入ってほしいと思うが、 なかなか理想通りにいかないのは、 長女のときで体験済みだ。 でも、 「もう行かなくていいよ」 と、言ってあげたときの、うれしそうな顔。 あの笑顔がもっともっと輝くような体験をいっぱいさせたいと思っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014年02月20日 09時09分13秒
コメント(0) | コメントを書く
[子どもの不登校] カテゴリの最新記事
|
|