『ファイナル・カウントダウン』
ずっと以前、それこそガキの頃にテレビで放送していたのを観たのが最初でして、(当時)最新鋭の空母と戦闘機部隊が日本海軍による奇襲直前の真珠湾にタイムスリップしてしまうという、壮大なようで実はそんなに中身のある映画でもないんですわな、コレが。それでもヒコーキ好きなせいか、もう一度観てみたいなぁと思い続けてはおりました。しかもとある買い物をしたコトも原因で、何とか観られないかなとレンタル店をはしごしてみましたけれど、自宅近辺にも職場近くにも在庫無し。実は昨年にHDリマスター版が再販されたらしいのですけれど、一度観られれば良いようなモノに3000円も出すつもりはとりあえずありません・・・。で、結局どうしたかと言いますと、♪ネットで借りて~自宅に届き~ポストへ返却~♪のD■Mで扱っていたので借りてみました。今日のお昼に届いたので、早速観てみると・・・う~む、レトロ・・・。そりゃもう30年も前の作品ですからねぇ。同じ海軍が舞台で、同じ戦闘機が出てくる『トップガン』よりも数年も昔ですからある意味仕方なしですな。更に肝心のストーリーも、タイムスリップ物にあるまじき決断をしまくる登場人物の皆様に笑ってしまうやら、呆れるやら・・・。要は米海軍の全面協力のもとに作られている軍の宣伝映画みたいなモンでして、「何時、如何なる場所、如何なる状況に於いても我々は祖国を守るのです!」という主張が前面に出ちゃっております。よく“米国版戦国自衛隊”という紹介をされるみたいですけれど、ソレともチト違うような気も・・・。とは言え、この映画が作られたのは1980年。まだまだCGなんて無かった頃。そして前述の通りアメリカ海軍全面協力ですから、出てくる航空母艦ニミッツもF-14を始めとする艦載機も全部ホンモノ!トムキャットの尾翼にスカル&クロスボーンを染め抜いたVF-84の往年の勇姿はCGやミニチュアでは表現不可能な空気感や存在感。今はもう全機が退役したF-14ですけれど、映画の公開当時は最新鋭の主力機でしたからねぇ。この映画の影響で他の飛行隊が嫉妬する程髑髏マークの飛行隊、ジョリー・ロジャースの人気に火がついたとかいうエピソードも残っているそうです。じっくり見入ってストーリーを考えてみたり、娯楽映画としても万人にオススメできる作品ではありませんけれど、ヒコーキマニアにはお宝レベルの映像が楽しめる作品でありましたなぁフィクションとは解っていても、ゼロ戦(テキサン改)VSトムキャットなんてココでしか見られませんぜ♪