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テーマ:今日の出来事(287516)
カテゴリ:社会
その上、機体の異常で恐怖を感じたとしても最後までなんとかなると希望を持つのが人の特徴なので痛みとか苦痛の分の慰謝料は払う必要がないというのが会社の主張。淹れたてのコーヒーをこぼして膝にかかったとかなんとかで高額な賠償金の裁判になるアメリカです。色々と事情があるのでしょう。もちろん遺族側である原告は承知しません。
飛行機事故は高い高度から高速で地面に激突するので事故の状況は悲惨です。人体の損傷は言語に絶します。しかも一度に大勢の人が傷つき亡くなります。残された人々の悲痛な思いを癒す言葉は簡単には見つかりません。だから損害賠償も高額になります。それに待ったをかける主張です。 こういう事故の死の瞬間とはどう言ったものなのかまだ死んだことがないのでわかりませんが、奇跡的に事故から生還した人々の証言を聞くに、やはり相当な恐怖とショックがあるようです。ただ痛みについてはわかりません。私も時々包丁で指を切ったり角に頭や膝をぶつけたりしますが、痛みはすぐに感じないこともあります。あとで出血したり腫れたり、またばい菌が入って傷口が化膿したりして痛みに悩まされることが多いです。 こういうことを言い出すと墜落する瞬間に麻酔ガスを噴出させ乗員乗客の意識を消失させるなんて悪魔なアイデアが飛び出すかもしれません。つまり緊急事態になったら例の酸素吸入マスクが放出されそれをつけて対応させるわけです。で、いよいよとなったらきついガスを出して意識を消失させ苦痛をなくすわけです。体がひどい傷を負っても意識がなくなれば痛みや苦痛、恐怖は感じないはずです。あとは残された遺族に対する損害だけとなります。逸失利益です。 少し考えればこれは無茶な話です。しかし、経済的効率ばかり考えるとこのようなひどいアイデアが真剣に検討されるようになるかもしれません。実現はともかく漫画とかのアイデアくらいにはなりそうですね。目的は賠償金の減額です。損を少しでも小さくしようというわけです。たったひとつの人生や最愛の人を失った心の痛みに寄り添う気持ちは微塵もありません。資本主義の弊害です。経済効率性を優先的に追求する偏った世の中こそが今の生き辛さを招いていると思います。 死ぬのは辛いです。しかし、永遠の安らぎが与えられます。そのために人は多くの創意工夫を凝らして文化を築き命を繋いできました。人生は本来プライス・レス、お金の多寡では価値が決められません。それをお金のみで無理やり序列をつけ、その死をもって決算の始末をつけようとしました。 実際、お金というのは人を癒す力を持っています。が、そこには文化の知恵が必要なのです。宗教です。それをも解釈を捻じ曲げてお金をむしり取る装置に作り変えてしまいました。いずれ変わるでしょうけどそれまではため息のつく話をいっぱい聞くことにはなるでしょう。 ボーイング社が賠償金を減額したい思惑で出してきた墜落の瞬間に痛みや苦痛はなかったという理屈はやはり簡単に同意できるものではありませんね。 Destiny 体験版を遊びつくしてみた。 貴婦人の乗馬他 オーケストレーション にほんブログ村 にほんブログ村 ↑ストーリーをつくるのは本当に面白いです。これでオリジナルな漫画かイラストが書けるといいのですが・・・がんばります! もう一つのアリとキリギリス by 倖和(サチナゴム) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年03月20日 11時37分56秒
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