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たった一人と一度だけ、死者と再会できるとしたら・・・
もしも本当に叶うのなら、今すぐにでも私は母に会いたい。 自分が親になって どれだけ私自身が母にわがままを言い、心配をかけ、困らせていたかってことがわかった。 その時は全然わからなかったけれど、今だったら母の愛情がすごくよくわかる。 だから、「ごめんなさい」と言いたいし 何より「ありがとう」と伝えたい。 「私のお母さんでいてくれてありがとう。」と言いたいし、「お母さんの娘でよかった。」と言いたい。 でも、でも、本当に聞きたいのはもっと別のことかもしれない。 母は自分の病気のことを知っていたの? もう長くはないって、気づいていたのかな? 父から余命のことを聞いた日。私は目が腫れるほど泣いて泣いて泣いて、そして絶対に母の前では泣くまいと決めた。 でもたった1度だけ、母の前で涙を流したことがあって、それを今でも後悔していて…。 もしかしたら、あの涙で母は全てを悟ったのではないかな…と。 その日を境に容態が悪くなったと、今でも私はそう思っている。 もしも母に会えたら 私はもうすぐ母と同じ年齢になるので、親子ではなくて友達同士に見えるかもね。 夫や子ども達のことを紹介しなきゃ。 「安心したよ。」と言ってくれるかな。 子育てについては思うようにいかないことばかりだし苦労も多いし心配してばかりだけど、「気持ちの優しい子だから大丈夫だよ。」と言ってくれるかな。 もっともっと、いろんなことを話したかった。 いろんな言葉がほしかった。 今だからこそ、もっと、もっと・・・。 死者との再会を望むのは生者の傲慢なのか? 会いたかった死者に会うことで、生きている人間は救われるのか? “ツナグ”を引き継ぐための見習いの中で主人公が感じた疑問。傲慢かどうかはわからないけれど、止まってしまった時間が動き始めるきっかけになることは間違いないと思いました。 たとえ会ったことでさらなる苦しみを背負うことになったとしても、そこから動けないでいるよりはいいのかな…。新たな一歩を踏み出すためにも。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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