ダチョウ倶楽部/梅佳代
休日。日記更新。もう、当分のあいだは、この日記を生活の中心に据えようと思う。日記を書くひまがあったら、もっと、ほかにできることがあるのでは。と、考えるのは錯覚だ。日記を書くひまは、日記を書く以外に使えない。テレビ、あれこれ。◆「サンデージャポン」。バラバラ殺人の容疑者2名に対し、「発火点が低過ぎるよ!」と怒っていた高橋ジョージ。このひとも、どちらかといえば発火点が低いほうに見えるが。◆「いつみても波瀾万丈」ダチョウ倶楽部。◆「情熱大陸」梅佳代。「うめめ」を読んで以降、街なかで梅佳代的な場面に出くわすと撮影したくなることもちょくちょくあるのだが、そこで実感するのは、見ず知らずのひとにカメラを向けるなんてことはなかなかできるものではないということ。どうしたら、あんなに躊躇なくシャッターを切れるのか。バイトへ向かう途中、自転車に乗ったおじさんに、「写真?」「浅草の伝法院通りおいでよ。」「伝法院通りを知らなきゃダメだよ、浅草へ来て。」と、がんがんに話し掛けられる梅佳代。気さくに応対しながら、当然のように、そのおじさんをばちばち撮影してしまうのがすごい。知ってるひとですかとスタッフに訊かれると「知らんひとだよ。」つねにカメラをぶらさげていて、気になるものがあると、とにかく撮る。ハイテンション、朗らか、無邪気、天真爛漫。考える前に、からだが動く。このあたりの性質は、荒木経惟にも共通するような感じがある。「あー、ゲボ出る!」「やばいやばいやばい、気持ち悪い!」と言いながら植物やハトを撮る梅佳代。グロテスクと隣り合わせにあるかわいさに、敏感に反応する感覚。一見、悪意がこもっているかのような写真でも、不快な印象にならないのは、そこに、まぬけを愛でる視点が介在しているからだろう。子どもたちを撮影していたら、叱られて、泣きながら帰ってきたというエピソードも面白い。やはり、そういうこともあるのだ。「だってさー、みんなで責めてきてさー、怖かってんもん。だってさ、何人も、何人もわたしのまわり囲んで、なんかね、なんだお前はみたいになっとるからね、泣くやろ、そんなんフツウ。」現在、25歳。まだ、写真だけでは生活できず、バイト中の身。バイトをしているひとが「情熱大陸」に取り上げられたことは、今まであったかどうか。(あとで加筆修正します。でも、たいしたことは書きません。)