説明がわからなくなる4事例とその要因
(1)説明が長いので、生徒の「聞くスタミナ」最後まで続かない。先生「・・・ということなんですよ。でね、実はこの後の単元で重要なんでけど・・・。あと高校に入ったらね・・・」生徒の心の中「・・・早く終わってよ~」(2) 本日の授業の「到達目標・獲得目標」(何を身につけさせるか)が設定されていないため、重要なポイントがわからない。先生「で、次にやるパターンも大切なんだけど~・・・今日は大切なのばっかりだね(笑)、でね、さっきのやつとはちがって・・・」生徒の心の中「結局この先生は、何が言いたいんだろう?」 (3) 先生の使用する言葉の意味が難しいためわからない先生「そもそも主人公の心情の中に、作者との共通認識というものが存在し、すなわちその関係において、この設問では相対化された・・・」生徒の心の中「何だかこの先生、すっげー頭良さそう。でも言ってる意味全くわかんないけど^^;」 (4) 話している本人が理解していない 先生「えっと、この問題はぁ、あれ?ちょっと待って・・・ん~、あ、そうか!ん?やっぱ違うか」生徒の心の中「この先生、大丈夫かなぁ・・・」 (1)の要因・事前の準備不足・先生自身がポイントを掴んでいない・自分のことしか考えていない・聞き手への感受性が鈍い (2)の要因・事前の準備不足・先生自身が重要ポイントを掴んでいない、分かってない・そもそも生徒の要望・志望校・目標点などの情報が不明であり、どこに絞った授業をすれば良いのかが分からない。 (3)の要因・生徒のボキャブラリーを把握していない・難しい言葉を使うのが良いと思っている。(確かにそうした方が良い場合もある)・自分の世代でのみ通じる言葉や比喩を使ってしまう・小中学生世代の情報に疎い・難解な用語を簡単に説明するための先生側のボキャブラリー不足 (4)の要因・先生側の勉強不足・準備不足・研究不足